開坑 Spud in | |
掘削装置を設置し,地表から坑井を掘り始めること。深度の基準となるが,深度の基準をロータリーテーブル面,海洋では海底面,平均海水面とする場合もある。国によっては,作業の安全と成功を祈って開坑式と称して,様々な神事,祭事を行うところがある。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | スパッドイン |
関連用語 | 廃坑 |
類似語 | 開坑式 |
略語 | |
改修作業 workover | |
坑井内の機械的損傷(チュービング・ケーシング・パッカートラブル等)、生産層障害の除去、地層水の遮断、仕上層の変更、仕上方法の変更、あるいはフラクチャリングを行なうといった、坑井の生産性の向上を目的に行なう坑井作業をいう。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
ガイドレール Guide Rail | |||||||
海洋リグでの吊り具の動揺防止,またトップドライブシステム使用時のバックトルクを受ける鋼材。 | |||||||
分野 | 櫓およびストラクチャー | ||||||
同義語 | ガイドビーム, トルクトラック | ||||||
関連用語 | トップドライブシステム | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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ガイライン Guy Line | |||
櫓を固定,安定させる為の補助ライン。 | |||
分野 | 櫓およびストラクチャー | ||
同義語 | 控え綱, はずワイヤ | ||
関連用語 | マスト | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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ガイライン荷重 Guy Line Load | |
ガイラインは櫓にかかる風圧荷重による櫓転倒防止を目的にしており,ガイラインには張力が発生している。この張力が櫓に作用する加重。 | |
分野 | 櫓およびストラクチャー |
同義語 | |
関連用語 | ガイライン, 控え綱, はずワイヤ, マスト |
類似語 | |
略語 | |
ガスカットマッド Gas Cut Mud | |||||||
掘り抜いた地層の中に含まれるガスによって,泥水中にガスが混入した状態をいう。ガスが混入することで泥水比重が低下する結果となるが,泥水に混入したガスは,地表近くで急激に膨張する。したがって泥水比重が低下するのは地表近くの泥水に限られ,この泥水比重低下の影響が坑底圧にそのまま反映するわけではない。 ガス混入の原因
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分野 | ウェルコントロール | ||||||
同義語 | |||||||
関連用語 | リベレーテッドガス, コネクションガス, トリップガス, プロデュースドガス, バックグランドガス | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
ガスクロマトグラフ Gas Chromatograph | |
ガス成分を分析する装置でガスクロと略称する。適当な充填物を詰めた管に気体試料をキャリヤーガス(展開ガス)に乗せて通過させると,試料中の各成分の管内充填物に対する吸着性の度合いによって移動速度に差異を生じ,各成分は分離され時間差を持って検出器に到達する。その結果,各成分に対応する一連のピークを持つ測定カーブが得られるが,これをクロマトグラムと言い,ピーク出現時間(保持時間)により成分を特定し,ピーク面積により定量分析を行う。石油天然ガス掘削現場においては,泥水検層で掘削泥水中に混入してくる,いわゆるマッドガスの組成を本装置を用い連続的に測定している。泥水検層で使用されるガスクロは軽質炭化水素ガス(C1:メタン〜C5:ペンタン)を非常に短時間(1サイクル数分程度)で分析するように作られており,検出器には熱伝導度差検出(TCD)方式あるいは水素炎イオン化検出(FID)方式が主に使われている。 | |
分野 | 坑井情報収集・処理システム |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | ガスクロ |
滑車 Block | |||
1個または数個の車にロープやワイヤーをかけて力の方向や速度を変え,または拡大する動力伝達装置。ロープやワイヤーのサイズによってその径が決まってくる。ロープ専用の木製ブロックもある。 | |||
分野 | 櫓下工具 | ||
同義語 | ブロック | ||
関連用語 | チェーンブロック | ||
類似語 | シーブ, プーリー, テークル, スナッチブロック, カーゴブロック | ||
略語 | |||
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カッター Cutter | |||||||
ビットの実際に岩石を切削するための部分。刃先。刃先の角度が鋭く,幅の小さいものほど初期の掘進率はよいが,その後は急激に低下する。角度が大きく,幅の大きい歯は掘進率は劣るが,初期とその後の掘進率に大きな変化がない。軟質岩用インサートビットのチップは耐性を持たせるためにコバルトの含有量を多くしてある。チップの形状もチゼル,コニカルが主体である。硬質岩用インサートビットのチップは強度に主体を置き,組成は軟質岩用と反対となり,形状もオボイドのような丸まった形となる。カッターグルーブとは,コーン上の刃先と刃先の間のグルーブ状の部分で,インターメッシュエリアともいう。No.2,3のコーンはスピアポイントを持たないが,その先端部分をカッターノーズ(Cutter Nose)という。刃先の尖頭部をカッティングエッジ(Cutting Edge)という。 | |||||||
分野 | 掘削機器用語 | ||||||
同義語 | |||||||
関連用語 | コーン, スピアポイント, オフセット, クラウン | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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カッティングス cuttings | |
ビットにより削り砕かれた地層を構成していた岩石片。掘り屑。循環泥水により地表に上がって来て、マッドスクリーンを用いて泥水と分離される。回収されたカッティングスの一部は岩相調査や微化石の調査に使われる。カッティングスの調査は網目の異なる三種類程度の篩を用いて水洗して行う。調査に際しては、ビットによって砕かれたカッティングスの他に、坑壁がはがれることにより発生する崩壊ザクが含まれることがあるので見分ける必要がある。また、一部の凝灰岩のように水洗により容易に流れてしまうものもあるので注意を要する。調査項目としては岩石の種類、鉱物組織、構成粒子の粒度分布と色調、含有微化石の種類、油徴の有無などである。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | 泥水検層 |
類似語 | 掘り屑 |
略語 | |
カッティングスガス cuttings gas | |
地層中のガス成分のうち掘削時に泥水に溶け込まず、カッティングスに残っているガス。地表に上がって来たカッティングスをミキサーで攪拌、脱ガスし、ガスクロマトグラフなどで分析する。地層中のガスはほとんどが泥水中に混入するので、ショーイングの検知にはマッドガスの方が有効であるが、残留炭化水素やキャップロックの判定には役立つこともある。地化学分析の必要がある場合はヘッドスペースガス法によりカッティングス中のガスを抽出する。この方式では坑井元ですぐに結果は得られないが、微量のより重い組成の炭化水素ガスも抽出でき精密な分析ができる。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | ヘッドスペースガス, カッティングス |
類似語 | |
略語 | |
カッティングス再圧入 Cuttings Re-Injection | |
カッティングスを粉砕してスラリー化し地下に圧入すること。油層部分から排出された、または油系泥水にて掘削されたカッティングスを環境規制への適合のために地下圧入する場合のほか、通常の廃棄方法との経済性比較により選択される場合もある。貯留層より上の低浸透性地層や不透水層に挟まれた多孔質層等に、カッティングスをスラリー化して圧入を試みる。人工き裂を生じさせ、そのき裂内に廃棄するその手法は坑井刺激の一つである水圧破砕法に類似している。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | 水圧破砕法 |
類似語 | |
略語 | CRI |
カップタイプテスター Cup Type Tester | |
BOPの圧力テストを実施する時に使用するツールでケーシング内などの所定の位置に降下され,ケーシング内へ圧力が漏れることなしに,BOP等の圧力試験が実施できる。 | |
分野 | 噴出防止用機器 |
同義語 | |
関連用語 | プラグタイプテスター |
類似語 | |
略語 | |
鉄床 Anvil | |||
一端がとがっており反対側は平たい鋳鉄製または鋳鋼製の工作台。曲がった物の矯正にも使われる。10kgから重いものは200kgのものまである。 | |||
分野 | 櫓下工具 | ||
同義語 | |||
関連用語 | |||
類似語 | |||
略語 | |||
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岩圧 Overburden Pressure | |
地層や岩石の上にある岩石の総重量によって生じる鉛直下方向の圧力をいう。一般的に深度が増加するほど岩圧は上昇する。また,岩圧は地層圧と岩石粒子の垂直方向のストレスとの和とバランスしている。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | オーバーバーデンプレッシャー |
関連用語 | 地層圧, 地層破壊圧 |
類似語 | |
略語 | |
ガンクプラグ Gunk Plug | |
ドライベントナイトとディーゼルオイルから作られる。ベントナイトが泥水中の水分に混ざることで急速に固まる性質を利用したものである。ガンクプラグをポンプ中に硬化させないためディーゼルのスペーサーをガンクプラグの前後にポンプする。ガンクプラグは時間の経過と共に効力が落ちるので,すぐにセメントを上部にスポットすることが有効である。一般的に1bblのディーゼルに対し350lbのベントナイトを混ぜている。逸泥層でもキック層でも効果がある。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キックコントロール, キック, バライトプラグ, セメントプラグ, アンダーグラウンドブローアウト |
類似語 | |
略語 | |
還元井 Reinjection Well | |
地熱井から産出された熱水を地中に戻すための井戸や,発電を終えた蒸気の凝縮水を地下に戻すための井戸を言う 。含有する化学成分の流出による環境汚染や,大量の熱水採取による地盤変動を考慮し地下還元を行う。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | 地熱井, 蒸気井 |
類似語 | |
略語 | |
カンチレバーマスト Cantilever Mast | |||
あらかじめ全体を輸送可能な範囲に分割したブロックで製作し,坑井位置で地上において横組みし,サブストラクチャに取り付けて,掘削位置までドローワークスを使用して一気に建てる方式である。形鋼製部材又は鋼管製部材より作られた組格子を溶接,ボルトあるいはピン止めで,三面又は四面に組み立てた長方形断面を有する構造物である。特徴は一般に組立て,掘削準備作業において高所作業が少なく,マストの組立て,建て倒し作業が迅速にできる利点があるが,反面マストの組立てに広い敷地を要し,マスト脚間隔が比較的狭いために掘削作業床に制限があり,かつ製作費が高い等の欠点がある。最近の陸上掘削において主流をなす。 | |||
分野 | 櫓およびストラクチャー | ||
同義語 | ジャックナイフマスト, カンチレバーデリック | ||
関連用語 | マスト, スタンダードマスト, テレスコープ式マスト, ダイナミックマスト | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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キーシート key Sheet | |
坑井が急に曲がっているところでは,掘進中あるいは揚降管中にドリルストリングが,その内側の坑壁を削り取り,断面が鍵穴のように形成される。このような状態になった部分をキーシートという。キーシートは坑井が垂直であればできない。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | 抑留 |
類似語 | ドッグレッグ |
略語 | |
基礎試錐 MITI well | |
国内石油・天然ガス資源探鉱促進のため、国の事業として基礎調査(基礎物理探査および基礎試錐)が長期計画に基づき実施されてきた。昭和30年の第1次以来、平成11年度の第8次5カ年計画終了時点までで、構造試錐を含めて基礎試錐は81坑(陸域56坑、海域25坑)掘削された。その具体的な目的としては、国内石油・天然ガス資源ポテンシャルの把握、探鉱リスクの高い地域での企業探鉱の先導的役割、国内技術力の向上があげられてきた。石油開発公団(現石油公団)設立後は通商産業省が同公団に作業を委託し、鉱区権を有する民間石油開発会社に再委託する形で実施されてきた。その後、実施の意義等が見直され、平成12年以降、5ヵ年計画は廃され、非在来型鉱床の探査などを目的として単年度事業で実施することになり、平成14年度末までにチカップ、新津の陸域2坑が掘削された。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
キック Kick | |||||||||||
地層流体の坑内への侵入。坑井を密閉して流体の侵入を制御できるもの。掘進中の地層圧が裸坑部に働く泥水柱圧よりも高い場合に起こる。 キックの主な原因は,
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分野 | ウェルコントロール | ||||||||||
同義語 | フロー | ||||||||||
関連用語 | 暴噴, スワッビング, 逸泥, ガスカットマッド, キックコントロール, 泥水柱圧 | ||||||||||
類似語 | |||||||||||
略語 | |||||||||||
キックコントロール Kick Control | |
坑内に浸入した地層流体(ガス・油・水)を坑外に安全に排出し,継続して次の作業が行えるようにする一連の作業のこと。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | ウェルコントロール |
関連用語 | キック, ウェイトアンドウェイト法, ドリラーズ法, コンカレント法, ボリューメトリック法, ローチョーク法, ブルヘッディング法, 逆循法, オーバーキル法, サーキュレートアンドウェイト法, ダイナミックキル法, 坑底圧一定法, 防噴装置, 抑圧泥水比重 |
類似語 | |
略語 | |
逆循法 Reverse Circulation Method | |
逆循によって侵入流体を排出する方法。ガスがアニュラス部を上昇中に膨張して裸坑部に高い圧力がかかることを防止できる。アニュラスのブリッジやノズルのプラグなどの障害を考慮しなければならない。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キックコントロール, キック |
類似語 | |
略語 | |
キャリパー検層 Caliper Log | |
坑径を測定する検層。数本のアームを坑壁まで放射状に広げ,その角度から坑径を求める。各種検層測定値の補正,あるいはセメンチングの際の必要セメント・スラリー量計算に使われる。 | |
分野 | 物理検層種目 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | CAL |
キルライン Kill Line | |
坑井密閉時に循環可能なため暴噴防止装置に接続されるライン。通常スタンドマニフォールドから暴噴装置までの間のラインのことを指す。 | |
分野 | 噴出防止用機器 |
同義語 | |
関連用語 | チョークマニフォールド |
類似語 | チョークライン |
略語 | |
空気掘削工法 Air Drilling | |
掘削の循環流体に圧縮空気を使用する掘削工法で,泥水による生産層への影響が全くなく,噴出蒸気量を確認しながら掘削でき,また逸泥問題がないという利点がある。この工法は,生産する地熱流体に熱水を含まない蒸気卓越型の地熱地帯の掘削に適している。 空気掘削には,ダストドリリング,ミストエアドリリング,スティフフォームドリリング,エアレィテッ ドマッドドリリング等がある。 |
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分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | エアードリリング, エアー掘削 |
関連用語 | 空気混合泥水掘削工法, 噴気誘導, 地熱井 |
類似語 | |
略語 | |
空気混合泥水掘削工法 Aerated Mud Drilling | |
掘削泥水に空気を混入することにより泥水の見かけ比重を軽くして,低圧層に泥水が逸走するのを防ぎながら掘削する。地熱井の生産層や還元層に影響を与えにくいという利点がある。対象地層が硬岩であることが多いこともあって通常のジャーナルベアリングビットが主に使用される。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | エアレィテッ ドマッドドリリング, 噴気誘導 |
関連用語 | 地熱井 |
類似語 | |
略語 | |
掘削長 Total Drilled Depth | |
掘削された坑井の総延長,地表の基準面から坑底までの長さを言う。傾斜掘りにおいては,垂直深度,偏距を掘削長により計算して求める。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | 掘止深度, 掘削深度, Measured Depth |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | TD, MD |
掘進率 Rate of Penetration | |
掘進速度。1m掘進するのに何分かかったか,あるいは,1時間で何m掘進したかで表す。単位はmin/mあるいはm/hr。国内の石油掘削現場では前者が一般的で海外では掘進長にフィート単位を使う場合もある。新潟沖や下越地方の新第三系などの地層では1min/m以下の掘進率を示す場合もあるが、同じ新潟県でも深部のグリーンタフでは120min/m以上の掘進率になることもある。掘進率はフックやスイベルの動きを測深ワイヤーで直接,あるいはドローワークスの回転をエンコーダで測定することにより間接的に求められる。 | |
分野 | 坑井情報収集・処理システム |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | ROP |
グラインダー Grinder | |||
丸い石で出来た砥石を圧縮空気や電気を使い回転させ金属やガラス,精密表面加工等の研削に用いられている道具。 | |||
分野 | 櫓下工具 | ||
同義語 | |||
関連用語 | |||
類似語 | エアーグラインダー, 砥石, ディスクサンドペーパー, エアーサンダー, ベビーグラインダー | ||
略語 | |||
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クラウン Crown | |
フィックスドカッタービットのカッターが植え込まれている部分のボディのこと。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | フィックスドカッタービット, カッター |
類似語 | |
略語 | |
クラウンブロック Crown Block | |||||||
掘削櫓の頂上部,トッププラットフォーム上に据え付けられ,動滑車であるトラベリングブロックと滑車系を構成する定滑車である。 | |||||||
分野 | 櫓およびストラクチャー | ||||||
同義語 | Head Sheave Assembly | ||||||
関連用語 | トラベリングブロック, デリック, トッププラットホーム | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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グラベルパック gravel pack | |
坑井仕上の際に、出砂防止を目的とし、チュービングと生産ケーシングの環状部に、出砂の性状に合わせた粒径のグラベル(小砂利)を充填し、仕上げること。出砂対策で広く適用されている仕上方法である。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | |
関連用語 | 出砂対策 |
類似語 | |
略語 | |
クランプコネクション Clamp Connection | |
暴噴装置の接続箇所がクランプタイプのもの。 | |
分野 | 噴出防止用機器 |
同義語 | |
関連用語 | 防噴装置 |
類似語 | クランプハブ |
略語 | |
グリースガン Grease Gun | |||||||||||||||
機器の潤滑グリースを圧入するための手持ち式潤滑油給油器。グリースニップルの形状に合わせたノズルがある。手動ポンピング式,エアポンプ式等がある。 | |||||||||||||||
分野 | 櫓下工具 | ||||||||||||||
同義語 | |||||||||||||||
関連用語 | |||||||||||||||
類似語 | グリースニップル, グリースポンプ | ||||||||||||||
略語 | |||||||||||||||
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クリスマスツリー Christmas Tree | |
生産井から油・ガスを採収するために、チュービングスプール上に取付ける装置。流量調整のためのチョーク及びバルブの組合せによって構成される。クリスマスのツリーに形状が似ていることから名付けられた。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | クリスマス |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | X'mas |
クローフット Crow Foot | |
フィックスドカッタービット(主にナチュラルダイヤモンドビット)のウォーターコースの形状を表す用語。ウォーターコースが鳥の足のように幾つかに分岐した形になっている。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | フィックスドカッタービット |
類似語 | |
略語 | |
クロスオーバーサブ Cross Over Sub | |||
ドリルストリングに編成される種々のパイプを同一のネジで接続することは不可能で,このような異径あるいはネジが異なるパイプ同士を接続するために,その中間に用いるアダプターを言う。 | |||
分野 | 一般掘削用語 | ||
同義語 | サブ, ドリルステムサブ | ||
関連用語 | ドリルストリング | ||
類似語 | |||
略語 | X.over, X.O, Sub | ||
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蛍光反応 fluorescence | |
物質の中にはある波長の光(例えば不可視の紫外線やX線)を吸収し、それよりも長い波長の可視光線として放射する性質を持つものがある。これを蛍光という。炭化水素もこの性質を持つことから、採取したコアやカッティングスに紫外線をあて、油ガスの存在を調べる。この機器を紫外線検油器と呼ぶ。蛍光の量と強度、色調から含有される炭化水素の量と比重が定性的に判定できる。また試料を濾紙にのせアセトン等の有機溶媒を用いて、炭化水素を溶出させ蛍光を観察する方法も行われる。なお貝殻や一部の鉱物等が蛍光を発することがあるほか、調泥にあたって強い蛍光を発する重油が使用される場合もあるので注意を要する。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | ショーイング, 紫外線検油器 |
類似語 | 燐光, ルミネッセンス |
略語 | |
ケーシング パイプ Casing Pipe | |||
坑壁の維持,異常高・低圧層の保護,坑口装置のベース,ドリルストリングの坑壁抵抗の軽減,坑内トラブル防止,採油・ガスを目的に裸坑に挿入されるパイプをいう。 挿入されるケーシングの数や長さは,掘り抜かれる地層の状況や掘削される深度によって,それぞれの坑井毎に異なる。ケーシングパイプの径はビットで掘進された坑径によって定まる。 ケーシングは,管体寸法,スチールのグレード,コネクションの寸法と形式によって,APIで分類されている。管体寸法は,4-1/2から20まで14のサイズで分けられ,呼び径は管体の外径を示す。これより大きな径は,ラインパイプの分類に入る。小さい径は,チュービングパイプとなる。 |
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分野 | 一般掘削用語 | ||
同義語 | ケーシング, 水留管, 導管 | ||
関連用語 | コンダクターパイプ, サーフェイスケーシング, インターメディエートケーシング, プロダクションケーシング, ライナー | ||
類似語 | |||
略語 | CSG | ||
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ケーシングカラーロケーター Casing Collar Locator | |
深度(補正)確認のために、坑井内のケーシングの継手の位置を検出する検層装置。棒磁石とコイルを組合わせた機構で、肉厚の厚い継手部分を検出する。ワイヤーラインの長さをもとにガンマーレイログ・セメントボンドログあるいはパーフォレーターやパッカー等の深度補正にこれらのツールと共に用いられる。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | CCL |
ケーシングスプール Casing Spool | |||||||
ケーシングストリングスを懸架するために用いるケーシングハンガーを支える装置。通常ケーシング管体とケーシングスプールとの間の水密をテストするためにテストポートを有する。また耐圧の異なるフランジを接続することができる(スプール同士を接続するにはリング状のガスケットリングを用いる)。ケーシングハンガーには,パッカ−をスクリューにて圧縮することでパッキングがケーシング管体とケーシングヘッドとの間をシールするパッカ−つきハンガーや,ケーシングの懸架自重により自動的にパッカ−が圧縮しシールするオートマティックハンガーなどがある。また,グリースをケーシングスプールからポンプで押し込みシールリングを圧縮させシールするものをセカンダリ・シールという。 | |||||||
分野 | 噴出防止用機器 | ||||||
同義語 | |||||||
関連用語 | |||||||
類似語 | スタッドフランジ, 立て込み式フランジ, スチームゲート, ストリップラバー, スリーウェイバルブ | ||||||
略語 | スプール | ||||||
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ケーシングドリリングシステム Casing Drilling System | |||
一般的な掘削作業で用いられるケーシングによって,掘削とケーシング設置を同時に実施するシステムである。本システムで使用されるケーシングはドリルストリングを代行する。ケーシング下端に編成されたBHAに対し,機械的および水力学的エネルギーを伝達しその機能を果たす。 | |||
分野 | 新技術 | ||
同義語 | |||
関連用語 | |||
類似語 | |||
略語 | |||
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ケーシングプロテクター Casing Protector | |||||||
ドリルパイプの回転によってケーシングやライザーパイプ,BOPの内側を損傷から保護する目的でドリルパイプに付けられるゴムまたはプラスチック製のバンド。中央が2つ割りになっておりドリルパイプに装着される。やわらかい素材のため,使っていると脱落,または磨耗するので新品と交換する。 | |||||||
分野 | 櫓下工具 | ||||||
同義語 | ドリルパイププロテクター | ||||||
関連用語 | ドリルパイプ | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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ケーシングヘッドハウジング Casing Head Housing | |||
地上部でケーシングと接続される最初の構成装置。ケーシングとの接続をネジで行うタイプと溶接で行うタイプとがある。 | |||
分野 | 噴出防止用機器 | ||
同義語 | |||
関連用語 | ウェルヘッド | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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ゲートバルブ Gate Valve | |||||||||||
回転式のハンドルによってラインに対して垂直にゲートを閉じることにより流体を遮断する。タンクのサクションバルブ等とし使用される。 | |||||||||||
分野 | 泥水循環機器 | ||||||||||
同義語 | |||||||||||
関連用語 | ボールバルブ, バタフライバルブ | ||||||||||
類似語 | |||||||||||
略語 | |||||||||||
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頁岩比重 Shale density | |
泥岩の含水率は正常な圧密トレンドの下にあっては,深度とともに減少する。一方,泥岩のマトリックス密度は孔隙内の流体よりも大きい。したがって,泥岩の密度は含水率が減少するにしたがって,すなわち深度が増すにつれて増加する。ところが泥岩の圧密が妨げられ、孔隙内の流体が高圧を胚胎して閉塞されているとすれば,この傾向が反転し泥岩密度は減少する。測定方法は重液法など幾つかあるが,精密電子天秤を使用し,空中重量と水中重量から密度を計算する方式が多く用いられている。 | |
分野 | 異常高圧層対策 |
同義語 | 泥岩密度 |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
頁岩抑制効果 Effect of Shale Inhibities | |
掘削する地層の中で崩壊,坑径の拡大,坑径詰まり,埋没,張り付き,抑留などの坑内障害を最も起こしやすい地層は頁岩(泥岩)であり,特に障害を起こしやすい頁岩(泥岩)は@モンモリロナイト,イライト,クロライト,モンモリロナイト/イライト混合層粘土などの粘土鉱物,A粒子間の結合物質として水酸化アルミニウムやシリカのような非晶質鉱物等を含有しており,水の影響を受けやすい。頁岩中の粘土鉱物が水を吸収し,水和,膨潤を起こすと,頁岩(泥岩)内に新しい内部ストレスが生じて粒子間の結合が破壊されたり,また,マイクロフィッシャー面に水が浸入すると非晶質物質が溶解し,頁岩(泥岩)層の破砕や割れ目が生じ,坑径の拡大や崩壊が起こりやすい。そのため,頁岩(泥岩)層を安定化して崩壊を防止するには,粘土鉱物に対する水の影響を最小にするように頁岩(泥岩)抑制効果に優れた泥水システムの選定が重要になる。油系泥水システムが最も頁岩(泥岩)抑制効果に優れるが,水系泥水システムでは水和エネルギーが小さく,水和抑制力に優れているK(カリウム)イオンや頁岩(泥岩)表面上に粘調なゼリー状の被膜を作って水が頁岩(泥岩)中に浸入するのを遅くする機能を持ったポリマー | |
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
ケリー Kelly | |||
ロータリー式掘削においてスイベルと掘管の間に接続され,ケリーブッシングを通して受けてたロータリーテーブルの回転力を掘管に伝達し,かつ泥水循環系の一部をなす鋼管である。断面の外形形状は四角または六角のものが多い。 | |||
分野 | 櫓下機具 | ||
同義語 | ステム, 角ステム | ||
関連用語 | ケリーコック, ケリースピンナー, ケーリーブッシング, ケリーホール, ロータリーテーブル, スイベル | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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ケリーコック Kelly Cock | |||||||
一般的にケリーコックはケリーの上下に取り付けられており,ドリルストリング内を遮断するための一種のバルブであり,噴出防止装置の一つである。 | |||||||
分野 | 櫓下機具 | ||||||
同義語 | ケリーバルブ | ||||||
関連用語 | ケリー | ||||||
類似語 | インサイドBOP, アッパーケリークック, ロワ−ケリーコック | ||||||
略語 | |||||||
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ケリースピンナー Kelly Spinner | |||||||
ケリースピンナーはスイベルの直下に取付けられ, 付け替え作業時にケリー本体を回転させ,ネジの締め付けと戻しに使用される。このツールはケリー本体を回転させるだけで,ネジの適正締め付けトルク等のような大きなトルクは得られない。 | |||||||
分野 | 櫓下機具 | ||||||
同義語 | |||||||
関連用語 | ケリー | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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ケリーブッシング Kelly Bushing | |||
ケリーブッシングは内側に4組から6組のローラーが組み込まれており,その中を貫くケリーにロータリーテーブルの回転力を伝達する。また,このローラーの回転によってケリーは上下に移動することができる。ケリーブッシングには,スクエアードライブ型とロックピンによるピンドライブ型がある。 | |||
分野 | 櫓下機具 | ||
同義語 | ケリードライブ | ||
関連用語 | ロータリーテーブル, ケリー | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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ケリーホール Kelly Hole | |
ケリーホールはラットホールとも呼ばれ,揚降管時などケリーで作業を行わない場合にケリーを格納しておく場所である。 | |
分野 | 櫓下機具 |
同義語 | ラットホール, ケリー孫井戸 |
関連用語 | ケリー, 孫井戸 |
類似語 | |
略語 | |
コア試験 Core Analysis | |
坑井から採取されたコアに対して行なう各種試験をいう。コアは坑井掘削中にコア掘りにより採取する方法と、物理検層時坑壁にコアキャッチャーを打ち込んで採取する方法がある。コア試験によって得られたデータは、地質構造の把握、石油・天然ガス層の位置および規模の推定、埋蔵量の評価、検層解析、坑井試験解析、坑井仕上および坑井刺激法の設計等に利用される。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
コア試験技術 | |
貯留岩の微視的な孔隙構造、岩石特性および岩石内の流体の分布状況を明確に把握するために行われる試験。X線CT ( X-ray computed Tomography )や、NMR-CT ( Nuclear Magnetic Resonance Computed Tomography )などがある。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | X線CT, NMR-CT |
類似語 | |
略語 | |
コアバーレル Core Barrel | |
シングル型とダブル型があり、一般にダブル型が使用され、アッパーサブ、アウターチューブ、インナーチューブ、コアキャッチャー、コアビットからなる。インナーチューブの上部にスイベルがあり、ビットの回転はインナーチューブには伝わらず、コアの採取を妨げないようになっている。コア器を坑底近く降ろしたら、ポンプしてインナーチューブ内とアウターチューブとの間隙を通ることになる。次に鋼製のボールを投入し、泥水がインナーチューブ内を通らないようして、コア掘りに着手する。コアが採取するにつれて、インナーチューブとの間隙に排除される構造になっている。 | |
分野 | コアリング作業 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
コアビット Core Bit | |||||||
コアビットには,小さなコーンを複数個組み合わせたローラーコーンコアビットとダイヤモンドコアビットがある。前者は軟質〜中硬質の地層を対象とし,テーブル回転,ポンプ吐出量は通常の掘削時より小さい値で使用される。ダイヤモンドコアビットは軟質〜硬質の地層を対象とし,テーブル回転は通常の掘削時より大きな値,ポンプ吐出量は小さい値で使用される。ビット形状によってその値が異なるのでメーカーの使用マニュアルに従うのが良い。コアビットは近年高温・硬質の地熱井でも研究が進められている。 | |||||||
分野 | 掘削機器用語 | ||||||
同義語 | コアリングビット | ||||||
関連用語 | ビット | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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コイルドチュービング coild tubing | |
坑井作業に用いるリール(ドラム)に巻かれた小径の連続的なパイプ等の一連の装置をいう。パイプ自体に回転能力はない。主に改修に用いられているが近年では掘削作業にも用いられている。改修作業では既設のチュービング内に降下し、酸処理、ガスリフト、砂の洗浄泥水置換、スクイズセメンチング等に使用される。掘削作業では、HWDP、ダウンホールモーター、MWD、坑底指向装置をBHAとして取付け掘削される。いずれの場合も付替え作業を行なう必要がないためスムーズに作業を行なえる等の利点があるが、費用が高いので、経済性の検討が必要である。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | CT |
コイルドチュービング掘削 Coiled Tubing Drilling | |
ジョイントを有する従来のドリルパイプと異なり、リールに巻かれた連続的なパイプを使用して掘削する手法。枯渇油層の活性化のためアンダーバランス掘削(UBD)が盛んに実施されているが、この手法では追坑のためにポンプを停止する必要がないため、UBDと同時に採用される場合が多い。また、Through Tubingでの掘削事例にも採用されつつある。米国、カナダ、ベネズエラ、オマーン等では適用事例が増えつつあるが、世界各地で実施されているとは言い難く、その理由には、機器の信頼性への懸念、専用ユニットの導入やインジェクターヘッド等特殊な機器が必要であることによる初期投資金額の問題等が挙げられる。 | |
分野 | 総合技術の進歩 |
同義語 | |
関連用語 | アンダーバランス掘削 |
類似語 | |
略語 | CTD |
坑井刺激法 Well Stimulation Method | |
油層の孔隙率・油飽和率が高いのに,浸透率が低くて産出能力が低い場合に酸処理や水圧破砕法により,坑井近傍の流路を拡大し産出能力の増大を企るケースと,掘削中や仕上げに際して泥水やセメントの影響を受けて出油障害が生じているケースで酸処理やオイルインジェクション等により取り除く方法をいう。 | |
分野 | 一般掘削用語2 |
同義語 | |
関連用語 | 酸処理, 水圧破砕法 |
類似語 | |
略語 | |
鉱業権 Mining Right | |
石油,天然ガス,石炭,金属鉱物等の地下に存在する鉱物を探鉱,開発,生産し,生産物を取得,処分する権利をいう。 | |
分野 | 一般掘削用語2 |
同義語 | |
関連用語 | 鉱区 |
類似語 | |
略語 | |
鉱区 Mining Area | |
鉱業権者がその権利に基づいて,石油,天然ガス,石炭,金属鉱物等の地下に存在する鉱物を探鉱,開発,生産を行える一定の土地(エリア)の区域を指す。 | |
分野 | 一般掘削用語2 |
同義語 | |
関連用語 | 鉱業権 |
類似語 | |
略語 | |
孔隙率 Porosity | |
油層の貯留容量を規定する岩石特性で,孔隙容積の全容積に対する割合で定義される。孔隙率には,全孔隙率と有効孔隙率がある。前者は孔隙間の連結の有無にかかわらず全ての孔隙を含めたもので,後者は,流通が可能な孔隙のみである。生産に関与するのは有効孔隙率で,全孔隙率は検層によって評価される。 | |
分野 | 一般掘削用語2 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | 全孔隙率, 有効孔隙率 |
略語 | |
坑芯測定器 Directional Survey Instrument | |
不連続測定方式の傾斜測定器を坑心測定器とよび,Totco社の振子方式坑心測定器のように傾斜のみを測定するものと,傾斜と方位を同時に測定するものがある。傾斜と方位を同時に測定する方式では,傾斜角度は振子式により,また方位角度は磁気コンパス式により表示された坑心表示面を,時計で設定された時刻に照明回路を閉にすることによって乾板に写真撮影する。サンドラインやピアノ線などを使用してストリングス内に降下し,測定後巻き上げるか,揚管時に測定器を回収する。坑井内降下1回につき1回だけ測定記録を行うシングルショット方式と複数の測定記録を行うマルチショット方式がある。 | |
分野 | さく井用計測器 |
同義語 | |
関連用語 | サンドライン, シングルショット, マルチショット |
類似語 | |
略語 | |
構造性ガス Non Associated Gas | |
地殻にガス単独で蓄えられているものを構造性ガス(ガス田ガス)という。 油田構造を持つ遊離形ガス鉱床から産出されるガスで,ガス源としては最も生産量に優れている。 |
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分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | 油田ガス, 水溶性ガス, 炭田ガス |
類似語 | |
略語 | |
坑底圧一定法 Constant Bottom Hole Method | |
キックコントロール中,坑底圧を地層圧と等しいか,やや高く保ちつづけることによって地層流体がさらに坑内に侵入してくるのを防ぐというものである。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | コンベンショナル法 |
関連用語 | キック, キックコントロール, ウェイトアンドウェイト法, ドリラーズ法, コンカレント法 |
類似語 | |
略語 | |
坑底試料採取器 | |
坑底試料採取器は、ワイヤライン若しくはケーブルで試料採取深度まで降下させられる。 油層流体は電気信号(ケーブルの場合)、時計仕掛け若しくはジャーリング作業(共にワイヤラインの場合)によって作動する上下2つのバルブの間の採取試料室に閉じ込められ、地上に取り出される。試料採取室の容量は650cc程度であるので、通常の坑底試料分析(PVT分析)には十分であるが、特殊な分析のため、多量の試料が要求されるときには、採取作業を何度も繰り返す必要がある。 坑底試料採取器は試料採取室のバルブ作動方式によって特徴づけられるが、作業の信頼性はケーブル方式の方が高いようである。 坑井の圧力変化により一度閉じたバルブが開いてしまう恐れがあるため、一度閉じたバルブは内外圧の変化に関わらず閉じているポジティブロック機構を持った採取器の採用が望ましい。 | |
分野 | コアリング作業 |
同義語 | |
関連用語 | コアバーレル |
類似語 | |
略語 | |
坑壁不安定性解析 Wellbore Stability Analysis | |
各掘削区間の泥水比重決定には、従来より坑壁不安定性解析の結果が反映されてきたが、電気検層データの高精度化、個人用PCの性能向上や高圧層掘削の一般化により、多面的なアプローチが為されるようになった。坑壁破壊現象の検討には、地層圧、地圧、垂直および水平応力、岩石強度の情報が必要で、これらは全て重要である。ただしこれらの情報が全て揃う地域、もしくは区間は稀で、その場合は様々な情報から各値を推定し、解析に用いることになる。坑壁を多孔質弾性体と捉え、有限要素法などを用いて解析するアプローチ等も存在するが、坑壁の周方向、接線方向に作用する有効応力の変化と岩石強度から破壊モードを推測する手法が広く採用されている。 | |
分野 | 総合技術の進歩 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
孔明管 Slotted Pipe | |
地熱井で坑内の産出層部分に挿入する,管体に多数の丸孔またはスリットを有する坑井仕上げ用のパイプのことで,多層を一括して仕上げるのに用いる。孔明管は,塩分による腐食防止のためビニール管で出来ているものが多い。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | 孔明き官, ストレーナー |
関連用語 | 地熱井, プロダクションケーシング |
類似語 | |
略語 | |
コーン Cone | |||
ローラーコーンビットを構成する主要パーツで,自由に回転する2〜3のコーンを有する。それぞれのコーンには,掘削対象の岩石に応じた多数のカッターが取り付けられている。コーンの円錐の頂角をコーン角といい,ゲージロウの側面の坑壁に接する面をコーンゲージサーフェス(Cone Gauge Surface)と呼ぶ。またローラーコーンの保持機構(通常ボールベアリングでなされる)をCone Retention Systemといい,コーンの外殻をCone Shellと呼ぶ。コーンが岩石を刃先で切削する過程には,コーンのGeometry(幾何学的配置)が影響する。コーンには2つの基本的円錐角があり,このどちらかの先端(Apex)もビットの中心線上にない。コーンは機械的にビット軸の周りを回転せざる得ないので,この回転により横滑りが起こり,効果的えぐり(Gouging)と削り(Chiseling)作用を与えることができる。この作用は,ビット回転軸に対してコーン角をオフセットすることで,軟岩での掘進率を助長することが可能である。 | |||
分野 | 掘削機器用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | カッター, ビット, ローラーコーンビット, オフセット | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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腰切り荷重 Drag | |
掘削現場においては,掘削あるいはその他の坑内作業を完了し,ドリルストリングスの巻揚を開始する際に必要な上向きの荷重を言う。懸垂荷重と摩擦抵抗に加え,坑内状況により種々の抵抗が加わり,一時的に荷重が増大する傾向となる。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | 腰切り, 引張荷重 |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
コネクションガス Connection Gas | |
ドリルパイプ等の追降,付替作業中に地層から坑内に浸入してくるガスのこと。一時的にポンプを停止することで,坑底圧はアニュラス部での圧力損失分だけ循環時より低下するために,地層中から流体が坑内に浸入してくる。ポンプ運転開始後に地上にこのガスが上がってくる。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キック, トリップガス, ガスカットマッド, バックグランドガス, プロデュースドガス, リベレーテッドガス |
類似語 | |
略語 | |
コンカレント法 Concurrent Method | |
キック(ウェル)コントロールの1つの方法掘削泥水比重とオリジナルの泥水比重とに大きな差があるとき,その中間の泥水比重で数回循環してから最終的な抑圧泥水比重で循環する方法をいう。 ■長所 ウェイトアンドウェイト法より早く循環を開始できる。抑圧泥水比重とオリジナル泥水比重の差が大きいときに有効。リグの調泥処理能力が乏しいときに有効。 ■短所 複雑である。ウェイトアンドウェイト法よりケーシング圧が高くなる。チョーク操作が長時間である。 |
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分野 | ウェルコントロール |
同義語 | Slow Weight Up Method |
関連用語 | ウェイトアンドウェイト法, キックコントロール, 坑底圧一定法 |
類似語 | コンベンショナル法 |
略語 | |
コンダクターパイプ Conductor Pipe | |
坑井に設置される各種ケーシングの一種。坑井掘削に際し,最初に地表または海底面下数十メートルあるいは数百メートルに設置され,最大径を有する。掘削時の泥水流路の確保と軟弱な表土の流出防止,坑口の崩壊防止を目的とする。陸上坑井においては,泥水リターンラインが直接上部に取り付けられる。 海洋プラットフォームまたはジャッキアップリグでは,掘削開始前にパイリングによって打ち込まれる場合もある。浮遊式リグでは,パーマネントガイドベースと一体で降下,設置され坑口装置のベースとなる。 |
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分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | "30""(呼径)ケーシング", コンダクターケーシング |
関連用語 | ケーシングパイプ, サーフェイスケーシング, インターメディエートケーシング, プロダクションケーシング, ライナー |
類似語 | |
略語 | CP |
コンプレッシブストレングス Compressive Strength | |
セメントの圧縮強さ。セメントスラリーはセメンチング作業終了後に、6-24時間のセメント硬化待期時間をへて、次の作業を再開するのに必要な強さを示す必要がある。一般的に、掘削作業を再開するのに必要な圧縮強さ(コンプレッションストレングス)は35kgf/cm2(500psi)といわれている。 | |
分野 | セメンチング |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
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