パーフォレーション Perforation | |
坑井仕上時に、油・ガスを地層から坑井内に流入させるためプロダクションケーシング、セメントおよび貯留層に貫く孔をあける作業をいう。その方法は、火薬により弾丸を打ち出し孔をあけるガンパーフォレーション(通称ガンパー)と成形火薬の爆発ガスジェットにより孔をあける方法がある。現在、ガンパーフォレーションはほとんど使用されていないが、通称のガンパーの呼称はパーフォレーションと同義によく用いられている。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | 穿孔作業, 穿孔, ガンパー |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
パーフォレーター perforater | |
穿孔を行なうためのツール。火薬の爆発力を利用し弾丸状のものを打ち出し穿孔するもの(ガン・パーフォレーター)と爆発ガスのジェットにより穿孔するもの(ジェット・パーフォレーター)の2種類がある。現在はジェットパーフォレーターが主流である。これらを総称してガンパーと呼ぶこともある。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | |
関連用語 | パーフォレーション, 穿孔 |
類似語 | |
略語 | |
背圧 Back Pressure | |
坑内泥水の水頭圧,坑口のバルブ,チョーク,パイプ等によって生じる油層圧力に対抗する圧力。キックコントロール作業では,チョークをコントロールして坑内にかける圧力のことをいう。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キック, キックコントロール |
類似語 | |
略語 | |
廃坑 Well Abandonment | |
試掘井,商業的に成り立たない坑井,哀退した生産井等を廃棄すること。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | 開坑 |
類似語 | |
略語 | |
廃泥タンク Waste Tank, Waste Pit | |||||||
廃棄する泥水を溜めておくタンク。 | |||||||
分野 | 泥水循環機器 | ||||||
同義語 | 泥溜 | ||||||
関連用語 | ザクタンク, カッティングスタンク, ザク溜 | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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ハイドレート Hydrate | |
水と炭化水素ガスからなる水和物であり,ガスハイドレートとも呼ぶ。ガス分子がメタンであればメタンハイドレートである。一般的にハイドレートは,加圧下0℃以上で遊離水が存在すると生成し,その結晶は湿った雪のような外観である。比重は0.88から0.90SGである。ハイドレートの生成は,フローラインやBOP,DSTストリング等で閉塞トラブルを起こすことが多い。ハイドレートは,地層内のガスが坑内に侵入し,ある低温高圧環境にさらされるとことにより生成される。また,すでに地層内にハイドレートの状態で資源として存在するメタンハイドレートもある。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | ガスハイドレート |
関連用語 | キック, 泥水 |
類似語 | メタンハイドレート |
略語 | |
ハイドローリックラッチ Hydraulic Latch | |
海洋掘削の現場で持ちられる海底に設置される装置の一種で,ウェルヘッドコネクタとボールジョイント,ライザーコネクタから構成されている。BOPを設置する前に,30"のウェルヘッドハウジングに接続することで,浅層掘削時の泥水循環,カッティングスの回収を可能にする装置である。 | |
分野 | 噴出防止用機器 |
同義語 | |
関連用語 | サブシーBOPシステム |
類似語 | |
略語 | |
パイプハンドリングシステム Pipe Handling System | |||||||||||||||||||||||
従来石油掘削現場において,最も事故率の高かった通常掘削作業及び揚降管作業(含むケーシングパイプ降下作業)を機械化することにより,ロータリーテーブル周囲のドリルフロアを無人化し,安全に作業を実施することを目的として設置される。基本機能として,ドリルストリング,カラー及びケーシングパイプの格納,コネクションの締戻し,井戸芯への懸垂及びその間の運搬を遠隔操作(又はオートメーション)を有している。また,主吊り上げ機器,他のパイプハンドリング機器及び構造物との衝突防止装置を備えている。パイプハンドリングシステムは大きく以下の3つに分類される。 A. Vertical Pipe Handling System B. Horizontal Pipe Handling System C. Horizontal to Vertical Pipe Handling System Vertical Pipe Handling Systemを称してパイプラッキングシステムと呼んでいる。現在市販されているパイプラッキングシステムは,デリック内のセットバックレイアウトにより大きく以下の3つに分類される。 1. スターラッキングシステム 2. X-Yラッキングシステム 3. パラレルラッキングシステム |
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分野 | |||||||||||||||||||||||
同義語 | |||||||||||||||||||||||
関連用語 | |||||||||||||||||||||||
類似語 | |||||||||||||||||||||||
略語 | PRS | ||||||||||||||||||||||
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バイブレーターホース Vibrator Hose | |||
ポンプすることにより発生する振動を和らげるために用いるホース。通常はマッドポンプのデリベリーラインに接続される。 | |||
分野 | 泥水循環機器 | ||
同義語 | バイブレーションホース | ||
関連用語 | マッドポンプ | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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パイプワイパー Pipe Wiper | |||
揚管中にドリルパイプに付いてくる泥を掻き落とすためのゴム製の円盤。通常はブッシングの下にセットされ,この円盤の中心をドリルパイプが通過することにより泥が掻き落とされる。同じ用途でケリーパイプ用のケリーワイパー,ワイヤー用のワイヤーワイパーがある。 | |||
分野 | 櫓下工具 | ||
同義語 | |||
関連用語 | |||
類似語 | ケリーワイパー, ワイヤーワイパー | ||
略語 | |||
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バグブロアー Bag Blower | |||
バグブロアーは,掘削現場において硫化水素等の有毒ガスが発生,あるいは発生の恐れのある場合に,その場所の作業者が有毒ガスに巻き込まれないよう局所的に送風し換気するものである。一般的には,有毒ガスに遭遇する恐れのある下記の場所に設置される。 @ ドリルフロアーおよび周辺 A ベルニップルおよびマッドデッチ周辺 B シェールシェーカー周辺 C マッドピットおよびマッドホッパー周辺 D ムーンプール周辺 |
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分野 | 一般掘削用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | 硫化水素 | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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バジャービット Badger Bit | |
坑井の傾斜,増角を目的として使用される。ツーコーンビットの2個のノズルのうち片方は,ビットの中心軸に対して外側に15度,他方は3度の噴射角度をもった泥水噴射孔を有する。その噴射角度及びジェット流によって掘削をする。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | ツーコーンビット, ビット |
類似語 | |
略語 | |
パス Calipers | |||
径を測定する為に用いる物で,パイプの外径を測るものを外パス(アウトサイドキャリパー),内径を測るものを内パス(穴パス,インサイドキャリパー)という。 | |||
分野 | 櫓下工具 | ||
同義語 | キャリパー | ||
関連用語 | |||
類似語 | コンパス, デバイダー, 内径パス, 外径パス, 内パス, 外パス, 穴パス | ||
略語 | |||
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肌 Bottom | |
ビットで掘削された坑井の底,坑底を指す。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | 坑底 |
関連用語 | 坑底圧 |
類似語 | 元肌 |
略語 | |
バタフライバルブ Butterfly Valve | |||||||
バルブ内にある円盤を90度回転することによりバルブの開閉ができる。開閉が比較的容易で,且つ短時間で行えるが,シール部分の面積は少ないため耐圧は小さい。ミキシングポンプおよび各サクションラインの開閉バルブとして多く用いられている。 | |||||||
分野 | 泥水循環機器 | ||||||
同義語 | |||||||
関連用語 | ボールバルブ, ゲートバルブ | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | バタ弁 | ||||||
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バックグランドガス Background Gas | |
マッドガスログの基線となるガスで深度が深くなると徐々に増加する。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | リベレーテッドガス, コネクションガス, トリップガス, ガスカットマッド, プロデュースドガス |
類似語 | |
略語 | |
バッチドリリング Batch Drilling | |
海洋プラットフォームなど、同一箇所から複数の生産井を掘削する場合に、1坑井毎に仕上げる従来の掘削方法と異なり、複数坑井を各ケーシング区間毎に連続して掘削する手法。連続して複数回同一区間を掘削するため、Non Productive Time発生の抑制やオペレーションコスト削減に繋がる。 | |
分野 | 総合技術の進歩 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
バライトプラグ Barite Plug | |
清水またはディーゼルオイルにバライトを混ぜてキック層にスポットすることで,バライトによるブリッジを形成させ坑内を安定化させる方法。また,バライトプラグは,ビットで容易に掘削可能である。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キックコントロール, キック, セメントプラグ, ガンクプラグ, アンダーグラウンドブローアウト |
類似語 | |
略語 | |
バラセットダイアモンドビット BallaSet Diamond Bit | |||
ボディがタングステンカーバイドマトリックスで作られており,PDCビットとナチュラル(天然)ダイアモンドビットの切削機能を混合させたもので,中硬質層ではPDC同様Shearing,硬質層ではPlowingで掘削し,どちらの場合もローラーコーンビットのCrushing及びGougingより有効に掘削できる。ナチュラル(天然)ダイアモンドビットと比較して,切削挙動向上のためにセルフシャープニング機構を有し,露出度を大きくして常に鋭角なカッティング面を露出している。さらに掘進率向上のためチップクリアランスを大きくし,泥水の噴出コースでビットクリーニング効果が高まるようにしている。 | |||
分野 | 掘削機器用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | PDCビット, ナチュラルダイヤモンドビット | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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バリアブルボアラムBOP Variable Bore Ram BOP | |||
何種類かのパイプサイズに対し密閉可能なラム。内部のパッカーにつめ型の金属がセットされていて,外側から圧力がかかるとそこが回転してパイプを締め付ける機構を有している。 | |||
分野 | 噴出防止用機器 | ||
同義語 | |||
関連用語 | ラム型BOP, ラムタイプ防噴装置 | ||
類似語 | |||
略語 | VBR | ||
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バリアブルロード Variable Load | |
海洋掘削装置は、限られたスペースと構造上から起因する可能積載重量に制限がある。この積載可能重量すなわち貯蔵量をバリアブルロードと呼んでいる。特に浮上式掘削装置である船型と半潜水型は安定性能の面でも満載喫水線で制限されている。 掘削用資材を多く積めるメリットは資材の補給の頻度と関連しており、海洋掘削装置選択の際の重要なファクターとなっている。 | |
分野 | 海洋掘削 |
同義語 | |
関連用語 | デッキロード, 満載喫水線 |
類似語 | |
略語 | VL |
張り付き Balling Up | |
ビットによって,砕かれたカッティングスが坑内機器に粘着,疑集することを言う。この現象がドリルカラー,スタビライザー等のドリルストリングで起これば,トルク,ドラッグ,スワッブ,サージ等が増加し,ビットで起こればさらに掘進率の低下を招く。これは,ビットのカッティングストラクチャの隙間が張り付きで埋められ,新しい地層に食い込まなくなるためである。最悪の場合はコーンの引きずりを起こすこともある。張り付きは,一般に軟質,超軟質の粘着性粘度,頁岩層で起こりやすい。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | ビット, カッティングス, スタビライザー |
類似語 | |
略語 | |
バルクシステム Bulk system | |
セメントを袋に詰めた状態ではなく、紛体の状態で取扱うシステム。トラックやボートで輸送されたセメントは、ロケーションのタンクに移送、貯蔵される。セメンチング作業時は、貯蔵タンクからセメントミキサーまでラインを通して移送される。セメントの移送には圧縮空気が用いられる。袋詰のセメントはその移動や、セメンチング作業前のセメントの袋を切る作業に手間と時間がかかるため、大容量のセメンチングにこのシステムは不可欠である。 | |
分野 | セメンチング |
同義語 | |
関連用語 | セメンチング |
類似語 | |
略語 | |
バルクタンク Bulk Tank | |||
作泥や調泥に大量に必要な粉体(バライト,ベントナイト,セメント等)を貯めておくタンク。 | |||
分野 | 泥水循環機器 | ||
同義語 | |||
関連用語 | サージタンク | ||
類似語 | セメントバルクタンク, バライトバルクタンク, ベントナイトバルクタンク | ||
略語 | |||
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パワートング Power Tong | |||
独立のパワーユニットから発生する油圧によってグリップ部を回転させてネジの締め戻しを行うもので,巻きラインやスピニングレンチが不用である。また,ウェッジが均等に効くため,チュービングやケーシング等の管体を傷付ず,一定のトルクを与えるという利点がある。用途に応じてケーシングパワートング,チュービングパワートングと呼ばれる。 | |||
分野 | 櫓下機具 | ||
同義語 | |||
関連用語 | トング | ||
類似語 | ケーシングパワートング, チュービングパワートング, アイアンラフネック | ||
略語 | |||
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半透膜機構 semi-permeable membrane mechanism | |
濃度の異なる塩溶液の間に半透膜が存在すると、水は塩分濃度の低いほうから高いほうへ移動することによって、溶液の濃度を等しくしようとする作用が働く。このメカニズムを半透膜機構という。オイルベースマッドは、坑壁に塩分を中心に含む水滴が乳化剤皮膜を形成し、この皮膜が半透膜として作用する原理を利用した泥水であり、水相部の塩分濃度を地層塩分濃度より高くすることで、頁岩を安定化する事が出来る。 | |
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
バンパーサブ Bumper Sub | |||
コンペンセータ(動揺吸収装置)を有しない浮遊式海洋掘削措置において,海象条件(波浪)による上下動を緩和あるいは吸収するために,ビット荷重を考慮しドリルカラーの間に接続され,ビット荷重を一定に保つことができるとともにトルクも伝達する。採揚作業に使用されるバンパーサブは,採揚器直上に接続し,採揚器の離脱を容易にするものである。 | |||
分野 | 一般掘削用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | ドリルカラー | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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ハンマー Hammer | |||||||
ハンマーは、金づち,ゲンノウなどの総称で鉄工・造船・鉄道・産業・機械・自動車・電機・建築土木等あらゆる分野の産業になくてはならない工具であり,また家庭に於いても生活必需品と言える。大別すると金属製ハンマと相手に傷を付けにくい用途に使用する樹脂製ハンマーとがあり,叩くものによって鉄製,木製,真鍮製,プラスチック(ナイロン)製と使い分けられる。100〜500g位までの片手で使う片手ハンマーから1kg〜15kg位までのスレッジハンマーと呼ばれる大ハンマーがある。その他としてインスペクション用のテストハンマー,溶接の粕取りに使われるケレンハンマー。柔らかいものを打つための木製ハンマー,ゴムハンマー。生産プラットフォームなどで使われる防爆用の銅,鉛,真鍮ハンマーがある。掘削現場ではポンコツとも呼ばれている。 | |||||||
分野 | 櫓下工具 | ||||||
同義語 | 金づち, ツチ, げんのう | ||||||
関連用語 | |||||||
類似語 | スレッジハンマー, テストハンマー, ケレンハンマー, チッピングハンマー | ||||||
略語 | ポンコツ | ||||||
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ヒートポンプ Heat Pump | |
低温部から高温部へ熱を輸送する装置をいう。低温部に冷媒として,液化アンモニア(沸点〜33.3℃)を接触させアンモニアを蒸発させ,これを圧縮機で吸引し,目的とする高温部の所で凝縮できる圧力に昇圧させると低温部の熱が高温部に移る。その後液化したアンモニアを低温部に返す。この過程を繰返すことにより,低温部の熱を高温部へ移動させる。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | 地熱井 |
類似語 | |
略語 | |
引きずり Dragging | |
ビットのベアリングの損傷あるいはビットの張り付きにより,コーンが回転しなくなる,この状態でビットを回転させ掘進を継続すると起こる現象。現場での俗語で厳密な定義はない。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | ベアリング, 張り付き, ビット |
類似語 | |
略語 | |
非磁性ドリルカラー Non Magnet Drill Collar | |
傾斜掘り等で方位測定を行う際に,磁界の測定に影響しないように非磁性のドリルカラーが使われる。材質はクロムマンガンオーステナイト鋼と同等品が使われている。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | ノンマグ, モネール |
関連用語 | ドリルカラー, ドリルストリング, ストレートドリルカラー, スパイラルドリルカラー, 4角形状ドリルカラー |
類似語 | |
略語 | NMDC |
ビット Bit | |||||||
ロータリー掘削は,ドリルパイプの先端に一種の“キリ”を取り付け,これを高速で回転させ下向きの推力を与えながら,岩石を砕き,削って地中を掘り進む。このキリあるいは蚤の役目を果たす道具をビットと呼ぶ。ビットは主に,回転運動により掘削するロータリービットと,上下運動により掘削するハンマービットの2種類に分類される。ロータリービットはベアリング機構を有するローラーコーンビットと,ベアリング機構を持たないフィックスドカッタービットの2種類がある。ビットの選択は,地層のタイプにより決められる。 | |||||||
分野 | 掘削機器用語 | ||||||
同義語 | |||||||
関連用語 | ローラーコーンビット, フィックスドカッタービット, バジャービット, ブレードビット, エアーパーカッションビット, コアビット, ビットノズル, ブレイクイーブンカーブ, ビットプレッシャードロップ | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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ビット荷重 weight on bit | |
地層を掘削する際にビットに加わる荷重。実際はビットは坑内でドリルカラーやドリルパイプからなるドリルストリングの先端に取り付けられ、地表のフックに吊り下げられている。ビットを坑底に押し付けると吊り下げ荷重(フック荷重)は減少する。この荷重の減少分をビット荷重とみなしている。具体的にはビットを坑底の少し上まで下げ、掘削時と同じ条件で泥水循環をしながらドリルパイプを回転させて、フック荷重を確かめ、この値をビット荷重の零点とする。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | フック荷重 |
類似語 | |
略語 | WOB |
ビット下地層情報検知技術 Look-Ahead-of-Bit Technology | |
試掘井を掘削する際、現位置以深の地層情報を検知することは大変重要であるが、LWDによる横方向の情報取得は進歩した一方で、ビット下情報を精度良く把握する技術は確立されていない。Schlumberger社はSWDと呼ばれる、ビット振動の反射波を利用した検層技術を既に商業化しているが、現状は地震探査の補正への利用が主要であり、異常高圧層の検知に利用されている例は少ない。また、音波による技術も研究開発されているが、ストリングの振動等の問題でその測定誤差に不確定な部分が多いのが現状である。 | |
分野 | 総合技術の進歩 |
同義語 | |
関連用語 | SWD |
類似語 | |
略語 | |
ビットノズル Bit Nozzle | |||||||||||
ビットに装着された泥水の噴出口。流路を狭く絞ることにより高エネルギーの噴流を送り出す。高い掘進率を得るためには,効率的なカッティングスの除去が重要で,常にきれいな歯先が維持できる最適なビットハイドロリクスを得ることが必要である。またローラーコーンビットのノズルを装着する部分をノズルボスという。 | |||||||||||
分野 | 掘削機器用語 | ||||||||||
同義語 | フローパターン, フローエリア, ジェット | ||||||||||
関連用語 | トリコーンビット, ローラーコーンビット, ビット | ||||||||||
類似語 | |||||||||||
略語 | Nz, Nzl, ノズル | ||||||||||
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ビットノズルリムーバー Bit Nozzle Rremover | |
ビットのノズルを外す時に使われる先端が丸くなった鉄製の棒。ビットの内側からノズルに向かう様に形状に合わせて少し曲がっている。 | |
分野 | 櫓下工具 |
同義語 | |
関連用語 | ビット |
類似語 | |
略語 | |
ビットバウンス Bit Bounce | |
ドリルストリングの軸方向(縦方向)振動に関連した不適切な掘削挙動。掘削中に坑底面に対してビットが飛び跳ねるあるいは弾むように軸方向に振動する様子。ドリルストリングの振れ回り(Whirling)が同時に発生している場合もある。 | |
分野 | ? |
同義語 | |
関連用語 | ショックサブ |
類似語 | |
略語 | |
ビットブレーカー Bit Breaker | |
ビットブレーカーは,ドリルストリングからビットのネジの締め付けと戻しに使用されるもの。つまりビットにはロータリートングを掛けられないので,受け側のトングの代わりをするものである。テーブルの開口部にはめ込み,テーブルロックを掛けて使用される。ビットのサイズやテーブルの形状でその都度選択して使用する。 | |
分野 | 櫓下機具 |
同義語 | |
関連用語 | ビット |
類似語 | |
略語 | |
ビットプレッシャードロップ Bit Pressure Drop | |
ビット面と地層との間に泥水が流れるときの摩擦が原因となって生じる圧力損失。リグにおいてはスタンドパイプ圧で確かめられる。まず最初に坑底から離してビットを回転させ,次に同じフローレートを維持しながら坑底にビットをつけて回転させることによって計測する。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | ビット, スタンドマニホールド |
類似語 | |
略語 | |
ピットレベル mud pit level | |
地表の泥水循環経路中に設置された泥水タンク(ピット)の液面レベル。ピットの泥水量は、リグ・ポンプで坑内に送り込まれる泥水量と坑口からフローラインを通ってピットに戻ってくる泥水量に差がでた場合、変化する。坑内に地層流体(油、ガス、水)が流入してきた場合、ピットの泥水量は増加する。(溢泥) 地層に大きなフラクチャーがあったり、低圧の浸透性の地層がある場合、ピットの泥水量は減少する。(逸泥) ピットの泥水量の計測は液面レベルを測定することにより求める。以前はフロート式のセンサーをピットに入れて泥水面の変動を測定していたが、最近は非接触式の超音波センサー(超音波水位計)を用い、ピットの上から泥水面までの距離を測定する方式が一般的である。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | 溢泥 |
類似語 | |
略語 | |
避難降下器 Derrick Emergency Escape, Geromimo | |
セカンドプラットフォームから緊急時にラダーを用いず降下する器具。 | |
分野 | 櫓およびストラクチャー |
同義語 | |
関連用語 | 暴噴, 四本場, デリック |
類似語 | |
略語 | |
被膜形成性ポリマー Encapcelated Polymer | |
頁岩(泥岩)表面上に粘調なゼリー状の被膜を作って水が頁岩(泥岩)中に浸入するのを遅くする機能を持ったポリマー類をいう。一般的な高粘度CMC(カルボキシメチルセルロース)類,高粘度PAC(ポリアニオニックセルロース)類,でんぷん系ポリマー類も被膜形成性を有するが,特にPHPA(Partical Hydrolized Poly Acrylamid)ポリマーが被膜形成性に優れている。 | |
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
表面水和力 Matrix Pressure | |
圧力がかかり脱水された状態の堆積岩は、元に戻ろうとする力(マトリックスプレッシャー)を有しており、圧力が解放されると水分を吸収し元の状態に戻ろうとする。この力を表面水和力と言う。 | |
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
ファーストライン First Line | |
ドローワークスのドラムからクラウンブロックのファーストラインシーブまでのドリリングラインのこと。 | |
分野 | 櫓およびストラクチャー |
同義語 | |
関連用語 | ドリリングライン, デッドライン |
類似語 | |
略語 | |
フィックスドカッタービット Fixed Cutter Bit | |||
ビット本体にカッターが埋め込まれておりベアリング機構を持たない。掘削メカニズムは,全て切削作用で破壊挙動は主にシアリングである。マトリックス(ボディー)には,スチールのものとタングステンカーバイト合金のものがある。また,カッターの材質から,天然単結晶ダイヤモンドを用いたものをナチュラル(天然)ダイヤモンドビット,多結晶人工ダイヤモンド(PCD:Polycrystalline Diamond)の薄層を使用したものをPDCビット,高温安定多結晶人工ダイヤモンドを用いた,TSP(Thermally Stable Polycrystalline)ビットの3種類がある。またダイヤモンド以外のカッターを用いたドラッグタイプビットはほとんど使用されていない。フィックスドカッタービットの適用例は以下の通りである。1.ローラーコーンビットの寿命が摩耗,破損等で極めて短い場合。2.極めて低掘進率の時。3.傾斜坑井で傾斜角が増加した時。4.ビット荷重に制限がある時。5.ダウンホールモータで高速回転が必要な時。 | |||
分野 | 掘削機器用語 | ||
同義語 | ソリッドタイプビット, ドラッグタイプビット, ダイヤモンドビット | ||
関連用語 | ナチュラルダイヤモンドビット, PDCビット, TSPビット, ブレードビット, せん断破壊 | ||
類似語 | PDCダイヤモンドカッター, TSPダイヤモンドカッター | ||
略語 | |||
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フィッシング Fishing | |
坑内に遺留した工具,掘削ツールス,ストリングス,その他の物を回収する作業または過程をいう。対象の遺留物あるいは回収された物をフィッシュと呼んでいる。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | 採揚 |
関連用語 | 呼び継ぎ, ジャンクサブ |
類似語 | |
略語 | |
風圧荷重 Wind Load | |
櫓及び櫓に装置された機器,またセットバックされたドリルパイプ等の風にさらされる面に作用する風圧による荷重を合成したもの。 | |
分野 | 櫓およびストラクチャー |
同義語 | 風荷重 |
関連用語 | 設計荷重 |
類似語 | |
略語 | |
フォーメーション・マイクロスキャナ Formation MicroScanner | |
ディップメーターの発展型で,パッドに多数の小電極を装着している。各パッド前面の比抵抗画像が得られ,地層面の詳細な追跡が可能である。最近では,坑壁全面の比抵抗画像が得られるタイプもあり,亀裂の解析にも利用されている。 | |
分野 | 物理検層種目 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
複合荷重 Conbined Load | |
各作業状態における櫓にかかる複合的な荷重。例えば,ガイラインを有する櫓において掘削中の複合荷重を形成するものとして,ガイライン荷重,フック荷重,風圧荷重,床荷重等が挙げられる。 | |
分野 | 櫓およびストラクチャー |
同義語 | |
関連用語 | 設計荷重, ガイライン荷重, フック荷重, 風圧荷重, 床荷重 |
類似語 | |
略語 | |
フック荷重 Hook Load | |
掘削作業時,フックに作用する荷重。掘進中であればフックに吊られたドリルストリング重量及びドラッグがフックに作用する。 | |
分野 | 櫓およびストラクチャー |
同義語 | |
関連用語 | 最大フック静荷重 |
類似語 | |
略語 | |
プライヤー Pliers | |||
パイプや電線等の対象物をくわえることが出来るはさみ様の道具。ある程度の口のサイズを調節できるコンビネーションプライヤーや,細いワイヤーが切れるカッターが付いたものもある。用途により電線などの処理用のラジオペンチやニッパー,ポンプのグランド用のウォーターポンププライヤー,スナップリング専用に先が曲がったスナップリングプライヤーなどがある。プライヤは,つかむ物の大小によって口の開き方が変えられます。口開きは,大きさに合わせて段階的に変えられます。 | |||
分野 | 櫓下工具 | ||
同義語 | ペンチ | ||
関連用語 | |||
類似語 | コンビネーションプライヤー, ヤットコ, ラジオペンチ, ウォーターポンププライヤー, バイスプライヤー, スナップリングプライヤー, 圧着ペンチ | ||
略語 | |||
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ブライン Brine | |
無機塩類溶液をもちいた仕上流体をいう。この利点は、固形分を含まないので沈殿によるパッカートラブルがない、比重の調整が比較的行ないやすい、生産性障害を引き起こしづらいことなどが挙げられる。注意点として、温度により流体の比重が変化する、腐食防止のため、適正なpHに調整する・防食剤を使用することが挙げられる。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | |
関連用語 | 仕上流体 |
類似語 | |
略語 | |
ブラインドシアーラムBOP Blind Shear Ram BOP | |
ブラインドラムBOPとシアーラムBOPを複合したラム型BOPの一種である。坑井を密閉する機能とパイプを切断する両方の機能を備えている。 | |
分野 | 噴出防止用機器 |
同義語 | |
関連用語 | ブラインドラムBOP, シアーラムBOP, ラムタイプ防噴装置, ラム型BOP |
類似語 | |
略語 | |
ブラインドラムBOP Blind Ram BOP | |
ラム型BOPの一種である。ラムパッカーが平行になっており,パイプが坑内にない場合に坑井を密閉する機能を持つ。このラムではパイプを切断することはできない。圧力試験では,最大許容圧力をかけることができる。 | |
分野 | 噴出防止用機器 |
同義語 | |
関連用語 | Blind Shear Ram BOP, Shear Ram BOP |
類似語 | ラム型BOP, ラムタイプ防噴装置 |
略語 | |
プラグタイプテスター Plug Type Tester | |
BOPの圧力テストを実施する時に使用するプラグでケーシングヘッドなどの所定の位置に降下され,ケーシング内へ圧力が漏れることなしに,BOP等の圧力試験が実施できる。 | |
分野 | 噴出防止用機器 |
同義語 | |
関連用語 | カップタイプテスター |
類似語 | |
略語 | |
プラグドロッピングヘッド Plug container | |
セメンチングに使用されるプラグを格納するコンテナー。ケーシングの降下終了後、あらかじめ中にセメンチングプラグをセットした、プラグコンテナーを取付ける。プラグコンテナーは、バルブの切換えにより、泥水循環、先行水送入、プラグ(ボトムプラグ)投入、セメントスラリー送入、プラグ投入(トッププラグ)、後押し、といった作業を連続して行え、時間のロスを防ぎ、かつ空気の坑内への混入も防ぐことができる。 | |
分野 | セメンチング |
同義語 | |
関連用語 | セメンチング, セメンチングプラグ |
類似語 | |
略語 | |
プラグバックセメンチング Plug Back Cementing | |
廃坑、逸泥対策、テスト時の圧力遮断などさまざまな目的で、坑内の必要個所にセメントと水あるいは溶解水との混合物であるセメントスラリーをスポットする作業をプラグバックセメンチングという。セメントスラリーは、ドリルパイプを用いて坑内に送入され、パイプを引き抜いて硬化させる。プラグを用いないため、セメントスラリーと泥水が混ざりやすい。 | |
分野 | セメンチング |
同義語 | |
関連用語 | セメンチング, セメント, セメントスラリー |
類似語 | |
略語 | |
ブランク Blank | |
PDCビットカッターの切削面に張り付けられた人造ダイヤモンドの薄片。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | PDCビット, TSPビット |
類似語 | |
略語 | |
ブルヘッディング法 Bullheadding Method | |
坑内に浸入してきた流体を地層内にポンプで押し戻す方法をいう。侵入流体に硫化水素が含まれている場合,ビットのプラグで循環不能な場合等に用いられる。しかし,ブルヘッドに成功した場合でも坑井を抑圧したことにはならない。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | 圧入法 |
関連用語 | キックコントロール, キック, 硫化水素 |
類似語 | ブローアウトコントロール法 |
略語 | |
ブレイクイーブンカーブ Break Even Curve | |
ブレイクイーブンカーブにはビットのコスト評価のためのいくつかの活用法がある。ブレークイーブン分析とは,次に使用するビットを直前使用ビットと同額の単位掘削費で使用するための平均掘進率と掘削時間(ビット使用時間)を計算するものである。その相関をグラフに表したものをブレークイーブンカーブという。現使用ビットの掘進率と使用時間の交点がブレークイーブンカーブの上方に記録されたら,その時点で現使用ビットは前使用ビットよりも経済的効果を得られたことになる。またこのカーブはビットの取り替え時間の判断基準としての活用方法もある。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | ビット |
類似語 | |
略語 | |
ブレードビット Blade Bit | |||
特に柔らかい地層や粘着質な地層に使用されてきたが,これらの地層にも最近は軟質層用トリコーンビットが使われ,ブレードビットが使われる機会は少ない。このビットの特徴は任意の径を得られること,加修によって,再使用可能なことにある。現在では通常作られていないトリコーンビット径や軟質層の大坑径口切り時に利用されるくらいである。 | |||
分野 | 掘削機器用語 | ||
同義語 | ミドコビット, ドラッグタイプビット | ||
関連用語 | ビット, トリコーンビット, フィックスドカッタービット | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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プレッシャーコアバーレル Pressure Core Barrel | |
普通のコアバーレルを使用してコアを採取すると、コアに泥水が侵入してしまって、コアに含まれる油の50%が失われて、コアの正確な分析ができない。プレッシャーコアバーレルは、コア掘り後坑底の圧力を維持したまま採取することが出来る。圧力を保持して上がってきたコアは、地上で冷凍されてから分析室に輸送される。この機構はインナーバーレルの上下にバルブが取り付けられて、高圧窒素タンクとレギュレーターが地層圧を保持するようになっている。 | |
分野 | コアリング作業 |
同義語 | |
関連用語 | プレッシャーコアサンプラー, コアバーレル |
類似語 | |
略語 | PCB |
プレミックス・ダイリューション法 Pre-Mix Dilution Method | |
予め所定の組成で作液した新泥水にて、掘削泥水を希釈する調泥方法。 | |
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
フロアーマン Floor Man | |||
掘削請負会社(ドリリングコントラクター)の職位(職務),組織上の地位。ドリリングクルーの構成員で,ドリルフロアー上の機器(ホイスト,トング,スリップ等)の操作を行い,掘削作業に必要な作業全般に携わる。通常は1組のクルーに3〜4名配置される。作業は多岐に亘り相当な体力を必要とする。 | |||
分野 | 一般掘削用語 | ||
同義語 | ラフネック | ||
関連用語 | ドリリングスーパー, ドリリングクルー, ツールプッシャー, ポンプマン | ||
類似語 | 掘削係, 掘削技師, ドリリングエンジニア | ||
略語 | |||
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フローチェック Flow Check | |
実際にキックが発生したか否かを判定する作業。ポンプ循環を停止し坑井から泥水が流出していないか確認する行為。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キック, 泥水 |
類似語 | |
略語 | |
フローティングライナー Floating Liner | |
高傾斜坑井におけるケーシング降下時のドラッグ軽減ツールスとして近年多用されているケーシングシューで、シュー先端部に注入されているエアの浮力により降下作業を容易に行うことができる。大偏距掘削においては、フィールドの特性に応じて様々な適用事例があり、Davis Lynch社のツールスが最も信頼性が高い。しかしながら、現段階においては、ケーシング降下中回転できるツールスは市場にはない。 | |
分野 | 総合技術の進歩 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
フロートイクィップメント Float Equipment | |||||||||||||
ケーシングの最下端及びその1、2ジョイント上には、フロートシュー及びフロートカラーが接続される。これらをフロートイクイップメントと呼ぶ。フロートシューは、ケーシング降下時のガイドの役割をする他、セメントスラリーのケーシング内への逆流を防止するバックバルブの働きがある。フロートカラーは、バックバルブの働きがある他、プライマリーセメンチングの際のプラグがランディングする箇所となる。計画通りに作業を行えば、フロートカラーの下からシューにかけては、セメントスラリーで満たされることとなる。 | |||||||||||||
分野 | セメンチング | ||||||||||||
同義語 | |||||||||||||
関連用語 | セメンチング, セメント, セメントスラリー, フロートシュー, フロートカラー, バックバルブ | ||||||||||||
類似語 | |||||||||||||
略語 | |||||||||||||
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フロートバルブリトリービングツール Float Valve Retrieving Tool | |
フロートサブの中のフロートを抜く道具。一端をフロートバルブに引っ掛け,他端を床等の動かない物に固定し,フロートサブを持ち上げることによりフロートを引き抜く。 | |
分野 | 櫓下工具 |
同義語 | プーラー |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
フローパターン Flow Pattern | |
ラディアルフローでは,流体はビット軸からショルダーに向かって平行に広がって行く流路をとり,頁岩や硬質層ではカッティングスをビット表面につかないようにする。フィーダー・コレクターでは,流体はダイアモンドパッドを横切り,高圧力フィーダーから低圧力ゾーンに流れる。このパターンは冷却効果に優れ,石灰岩,硬頁岩のような硬質層用に用いられ,ラディアルフローよりも高い圧力損失と低いポンプオフ力を持つ。オープンフローでは,流体は中心から外へ平行或いは広がって流れる。圧力損失は最小で,冷却とクリーニング能力を強化しており,タービン使用には理想的といえる。クロスフローは坑底面に沿った円周方向の泥水流のフローパターンである。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | ビット |
類似語 | |
略語 | |
フローメータ Flow Meter | |
泥量を測定するための流量計。キックの検知には必要不可欠な存在である。タイプとしては以下のものがある。 ●Paddle 泥水量の増減に併せて相対的な流れを計測する。シンプルで安価だが精度は低い。 ●J-Mete J型をしたパイプ内に流れる泥水の運動量の変化によって生成される力を計測する。フローラインの下流側,シェールシェーカの直前に取り付けられる。実際の使用例は極めて少ない。 ●Curiolis(コレオリ) 流体の質量と比重,温度を計測して流量を測定するもの。精度は高いが形が大きい。 ●Electro Magnetic(電磁流量計) 電磁誘導を利用したもの。高価であるが精度は高い。 ●Ultrasonic(超音波流量計) 超音波を利用したもの。流体に含まれるソリッドや気泡により,測定が困難になることからあまり使われていない。 |
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分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キック, キックコントロール, 泥水 |
類似語 | |
略語 | |
フローライン Flow Line | |
坑口から循環泥水をリグタンクに導く為のライン。 | |
分野 | 泥水循環機器 |
同義語 | デッチライン, 横導管 |
関連用語 | ベルニップル |
類似語 | |
略語 | |
プロダクションケーシング Production Casing | |
坑井に設置される各種ケーシングの一種。開発井の掘削作業において,産油層に対し十分な保護とプロダクション機器(テストを含む)の設置のために必要なケーシングで,産油層からの生産を目的とする。 地熱井であれば,生産層(蒸気層)に挿入するケーシングをアンカー(孔明管)として,挿入後はセメンチングを実施しないこともある。 |
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分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | ケーシングパイプ, コンダクターパイプ, サーフェイスケーシング, 孔明管, ライナー |
類似語 | |
略語 | |
プロダクション検層 Production Log | |
石油ガスの生産井では水・油・ガスの産出状態を,地熱井でも熱水や蒸気の坑井内での挙動を調べるために行う。通常,流量,圧力,温度等の測定器を組合わせて同時に測定する。 | |
分野 | 物理検層種目 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
プロダクションパッカー Production Packer | |
油・ガス採取時、生産層上部のチュービングとプロダクションケーシング間の間隙部を閉塞させ、圧力や流体の流動を遮断する坑内機器。プロダクションパッカーは、回収が可能なリトリーバブルパッカーと常設することを目的としたパーマネントパッカーに分類される。また設置方式としてメカニカルセット、ハイドロリックセット及びワイヤーラインセットのものがある。プロダクションパッカーは使用目的や使用条件の多様化に伴い多くの型式がある。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | チュービングパッカー |
略語 | PK |
プロデュースドガス Produced Gas | |
泥水圧が地層圧よりも低い時に地層中から坑内へ浸入するガスであり,この状態が続くとキックが起こる。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | リベレーテッドガス, コネクションガス, トリップガス, ガスカットマッド, バックグランドガス |
類似語 | |
略語 | |
分散テスト Errosion Test | |
一般的に,泥岩(頁岩)は水系泥水と接触すると,水和して細粒化し,泥水の粘性を上昇させたり,張り付きを生じさせたりする傾向をもっている。このような細粒化傾向をできるだけ小さくするにはどのような組成の泥水が良好であるかを検討するためのテストが分散テストである。テストは以下の手順にて行われる。@泥岩試料を60℃で乾燥後粉砕し,3.5〜10メッシュのふるいを使用してふるい分け,分散テスト用試料を調製する。A調製した泥岩試料100gを泥水養生セルに入れる。B予め作液した評価用泥水400mlを泥岩試料を入れた養生セル内に入れ,養生セルを密閉しセットする。C泥岩試料及び評価用泥水の入った養生セルを65℃の温度下で16時間回転養生する。D16時間後セルを冷却し,セル内の試料を全量32メッシュのふるいを通して水洗し,32メッシュふるい上に残った泥岩試料を乾燥後重量測定し,次式によって32メッシュふるい回収率を求める。32メッシュふるい回収率(%)=32メッシュふるい回収量(g)/養生前の泥岩試料の量(g)×100同一試料について,32メッシュふるい回収率の大きい泥水ほど泥化抑制力の大きい障害の小さい良好な泥水と言える。 | |
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
ベアリング Bearing | |||||||
ローラーコーンビットを構成する主要パーツであり,軸受けをいう。スムーズな回転を可能にし,かつ荷重を支える機能を持つ。ベアリングの軸部のことをベアリングジャーナル(Bearing Journal)という。ベアリングには,ローラーベアリングとフリクション(ジャーナル)ベアリングの2種がある。ベアリング部にグリースが充填・密封されているかいないかでシールドかノンシールドに分けられる。ローラーベアリングはより長時間の使用に耐えるようグリースの自動給油システム付きのものもある。ジャーナルベアリングは,高荷重硬岩地層に使用されることが多く,軸受け部の摩耗を少なくすることが課題である。ベアリングの寿命は回転と荷重に関係するが,基本的にはビット径1インチあたりのベアリングの面積によって決まる。設計上ビット径が小さくなるとベアリングの面積は急激に小さくなり,また硬岩用に比べて小さい。 | |||||||
分野 | 掘削機器用語 | ||||||
同義語 | |||||||
関連用語 | ローラーコーンビット, トリコーンビット, ツーコーンビット | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
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ヘリコプター Helicopter | |
海洋石油掘削装置は陸上から離れた海洋に掘削が完了するまで係留していなければならない。その期間は通常1ヶ月から長い場合は2年〜3年に及ぶ事もある。そのため掘削装置の上で働く作業者の交代手段としてヘリコプターが使用されるのが一般的である。また緊急時の怪我人や食料の搬送にも利用されている。通常は乗員10名から15名程度のベル212やスーパーピュ−マが使われているが大きいものではシコルスキーS61という大きなヘリコプターも使われる。 | |
分野 | 海洋掘削 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
ベルニップル Bell Nipple | |||
坑内からの循環泥水をフローラインへ導く為の坑口装置の上部に取りつける筒状パイプ。 | |||
分野 | 泥水循環機器 | ||
同義語 | |||
関連用語 | フローライン | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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ボアホール・テレビューア Borehole Televiewer | |
ゾンデに取り付けられたトランスデューサーを回転させながら指向性超音波を坑壁に走査し,反射波の振幅を濃淡表示することによって,坑壁面の画像を得る。磁北を検出するため磁力計が組み込まれている。亀裂の位置,方位,傾斜の解析に有効。 | |
分野 | 物理検層種目 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | BHTV |
暴噴 Blowout | |||||||||||
キック(侵入流体)の制御が不可能な状態。坑井の泥水柱圧より地層圧の方が高くなり,地層流体が坑井内に流入し,坑口から噴き上げ,地表において制御不可能な状態になることをいう。暴噴の前段階として,地層流体が坑井内に流入することをキックといい,キックの早期検知と,それに続く適切な坑井抑圧作業により暴噴を防止することが重要である。 暴噴の原因は,
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分野 | ウェルコントロール | ||||||||||
同義語 | ブローアウト | ||||||||||
関連用語 | キック, 防噴装置, チョーク, サーフェイスキル, サブサーフェイスキル | ||||||||||
類似語 | |||||||||||
略語 | |||||||||||
防噴装置 Blow Out Preventer | |||
通常の掘削中は水頭圧と地層圧はバランスされている。それが崩れてキックが起きた時に,坑井を密閉し地層からの流体の進入を抑えるために使用する装置。その形状からアニュラー暴噴装置,ラムタイプ暴噴装置の2つに分類される。BOPの主な機能は,坑井を密閉すること。密閉状態で坑内循環ができ,坑内から流体を排出できること。密閉状態で鋼管の揚降管が可能なことである。 | |||
分野 | 噴出防止用機器 | ||
同義語 | 暴噴防止装置, BOPスタック | ||
関連用語 | サブシーBOPシステム, アニュラー防噴装置, ラムタイプ防噴装置 | ||
類似語 | |||
略語 | BOP | ||
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飽和率 Saturation | |
ガス,油および水飽和率は孔隙内のそれぞれの流体の量の孔隙容積に対する割合である。 | |
分野 | 一般掘削用語2 |
同義語 | |
関連用語 | 孔隙率, 浸透率 |
類似語 | |
略語 | |
ホールオープナー Hole Opener | |||
ホールオープナーは,1段掘りがムリな場合や拡掘に使用される。ホールオープナーとビットは構造が異なる。スリーポイントタイプと呼ばれるコーンが3つのものが主流である。径は7-5/8"〜47”まである。 | |||
分野 | 一般掘削用語 | ||
同義語 | オープナー | ||
関連用語 | ビット | ||
類似語 | 拡掘 | ||
略語 | HP | ||
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ボールバルブ Ball Valve | |||
円球の一部が貫通したボールを90度回転させることによって開閉を行うバルブ。つまりこの穴とラインが一直線になると流体が流れ,その状態から90度回転させると流体が遮断できる。シール面は大きく,バタフライバルブより高い圧力に耐える。 | |||
分野 | 泥水循環機器 | ||
同義語 | ロートルクバルブ | ||
関連用語 | バタフライバルブ, ゲートバルブ | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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ポジションインジケーター Position Indicator | |
バージが海底の坑口位置からどれだけ偏位しているかを船底と海底の音波受発信器とモニタ−テレビで見る装置。また同様の発信装置をフレックスジョイント直上に取り付けてライザー角度を知ることも出来る。 | |
分野 | 海洋掘削 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
ボックス型サブストラクチャー Box Type Substructre | |||
陸上で使用されるリグのサブストラクチャの構造であり,左右の櫓脚部にボックス型のブロックを重ねて両側のブロックを継材で一体化する構造である。ブロック同士および継材との接続はすべて作業容易なピン止め方式を採用している。 | |||
分野 | 櫓およびストラクチャー | ||
同義語 | |||
関連用語 | サブストラクチャー, レイズドフロア型サブストラクチャー | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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ボトムガン Bottom Gun | |
泥水タンクのアジテーターで撹拌しきれない泥水が沈殿するのを防止する為,泥水タンクの上部または内壁部に取り付け,泥水をポンプで噴射することによりガス抜きおよび撹拌する装置。 | |
分野 | 泥水循環機器 |
同義語 | |
関連用語 | マッドガン, マッドアジテーター |
類似語 | |
略語 | |
ボリューメトリック法 Volumetric Method | |
キック(ウェル)コントロールの1つの方法坑井で循環できない場合に用いられる方法である。侵入流体がガスの場合は,坑井密閉後,ガスのマイグレーションにより,密閉圧力が上昇する。ボリューメトリック法は,坑底圧を一定に保ちながら計算された量の泥水を払ってガスを排出するものである。特徴としては,坑内にドリルストリングがない場合に有効,排泥量の正確なコントロールが必要,ガスの排出後にリューブリカント法が必要である。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キックコントロール, 坑底圧一定法, リューブリカント法 |
類似語 | |
略語 | |
ポンプマン Pump Man | |
掘削請負会社(ドリリングコントラクター)の職位(職務),組織上の地位。ドリリングクルーの構成員で,主に掘削泥水の循環ポンプの保守管理を担う。また,掘削泥水の監視,調泥作業,マッドトリートメントシステムの機器の保守管理等も行う。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | ドリリングスーパー, デリックマン, ドリリングクルー, フロアーマン, ツールプッシャー |
類似語 | 掘削係, 掘削技師, ドリリングエンジニア |
略語 | |
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