圧縮破壊 Crushing | |
カッティングストラクチャによって岩石を圧縮し,それによって誘起されるせん断力によって岩石を破壊する。火山岩など高い破壊強度を持つ岩石の掘削に適している。Crushing挙動時には破壊後の岩石の剥離・排除の作用はないので柔軟性,弾力性,粘着性の大きい岩石の場合,カッティングスがそのまま掘削肌に停滞すると再粉砕を招き,掘削肌の上にCuttings Bedを形成し,掘進率が大きく落ちてしまうことがある。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | せん断破壊 |
類似語 | |
略語 | |
圧力勾配 Pressure Gradient | |
単位高さあたりの流体柱によって生じる圧力(泥水柱圧)である。つまり単位高さあたりの圧力変化が圧力勾配となる。単位はksc/mあるいはpsi/ftで表す。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | 泥水柱圧, 泥水 |
類似語 | |
略語 | |
圧力損失 Pressure Loss | |
流体がパイプ内を流れる時に,そのパイプ内部と流体との間に摩擦抵抗が生じる。この抵抗に勝る力を圧力損失と言う。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | 泥水 |
類似語 | |
略語 | |
後押し Displacement | |
セメントスラリー又は特殊な溶液を泥水等により目的坑内位置へ移動置換させること。 | |
分野 | セメンチング |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
アニュラーガスフロー Annular gas flow | |
裸坑とケーシングの環状間隙部からの地層ガスの侵入。セメンチング終了時は、ガス層は環状間隙部の泥柱圧とセメントスラリーコラムの圧力で抑圧されているが、セメントスラリーが液体から固体へ移行する際、セメントスラリーのゲル化のために上部の清水圧が完全に伝達されなくなる。更にセメントの水和反応等によりセメントスラリー中の水体積が減少すると圧力が急激に減少し、その圧力が地層圧よりも低くなるとガスの侵入が起こる。これがアニュラーガスフローのメカニズムであり、アニュラーガスフローを防止するためにスラリー性状のコントロールを行ったり、特殊セメントが用いられたりする。 | |
分野 | セメンチング |
同義語 | ガスマイグレーション(Gas migration) |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
アニュラー防噴装置 Annular Blowout Preventer | |||
ブローアウトプリベンター(BOP:防噴装置)の一種であり,一般的にはBOPの上段に設置される。坑井内パイプの有無,サイズに係わらず坑井を密閉できるようにパッキングユニット(シール,坑井内のパイプ等の形状に合わせて坑井を密閉することができる)として強化ゴムのリングを用いている。製造メーカーではHydril社,Cameron社,Shaffer社が有名である。パッキングユニットは,使用環境により,天然ゴム(通常環境),ネオプレン(ウォーターベースマッド:硫化水素環境下),合成ゴム(オイルベースマッド:硫化水素環境下)がある。ピストン機構を押し上げることでパッキングユニットが絞圧縮されて坑井が密閉される。ピストンにはロック機構がない。 | |||
分野 | 噴出防止用機器 | ||
同義語 | アニュラーBOP, バグタイプBOP | ||
関連用語 | ロアーマリンライザーパッケージ, 防噴装置, ラムタイプ防噴装置 | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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アニュラス Annulus | |
裸坑あるいはケーシングの坑壁とドリルストリングとの隙間をいう。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | アニュラス部 |
関連用語 | シャットイン圧力 |
類似語 | |
略語 | |
アンカー Anchor | |
海洋掘削装置を海洋中に係留するために使われる錨である。船体の大きさに比例してその大きさと重量が大きくなるのが一般的である。また泥や砂など海底土質によって把駐力に違いがあるため重量ばかりでなくその形状が考慮されているが、近年軽量で高把駐力のものが開発され、海洋掘削装置に使われている。昔はペンダントワイヤとブイによるブイシステムが一般的であったが、稼動水深の増大に従い、ブイやペンダントワイヤを使用しないチェーサーシステムにとってかわりつつある。 | |
分野 | 海洋掘削 |
同義語 | 錨 |
関連用語 | チェーサーシステム, ブイ, ペンダントワイヤ, 孫アンカー, 把駐力 |
類似語 | |
略語 | |
アンカー仕上 Perforated-pipe Completion | |
生産層(仕上層)の部分だけアンカーパイプ(孔明管)を用い仕上る方法である。アンカーパイプより上部にセメンチングが行なわれる。アンカーパイプと裸坑部分にセメントがないので生産障害が少ないという利点がある。その反面、水がついてきた場合等の改修作業が困難となる。ライナーハンガーを使用する場合もある。この場合アンカー投込仕上方式と呼ぶ。 | |
分野 | 坑井仕上 |
同義語 | |
関連用語 | 裸坑仕上, 穿孔仕上 |
類似語 | |
略語 | |
安全弁 Safety Valve | |||||||
一般的には機器やラインの破壊防止の為に設定した圧力より高い圧力が掛かった場合に作動し,圧力を開放するバルブの事。掘削作業に使用されるマッドポンプの場合には,シヤーピン式とスプリング式の安全弁がある。シヤーピン式は設定圧力により針金(シヤーピン)の強度が異なり,一度切断するとその都度交換する必要がある。スプリング式は,設定圧力をスプリングの締めつけによって替えることができ,安全弁が一度作動しても再セットは容易である。 | |||||||
分野 | 泥水循環機器 | ||||||
同義語 | リリーフバルブ | ||||||
関連用語 | マッドポンプ | ||||||
類似語 | 吐出安全弁 | ||||||
略語 | |||||||
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アンダーグラウンドブローアウト Underground Blowout | |
坑内にキック層と逸泥層が両方存在する状態をいう。発生原因としては,高圧層の下に低圧層が存在したり,キックコントロール中に地層破壊が起きた場合が考えられる。特に高圧層とバランスする泥水比重で低圧層へ掘り込み,逸泥が起こり水頭が低下することで高圧層からキックが発生するケースが多い。通常の抑圧泥水やケーシング圧による背圧では制御困難であるため,対処方法としては,ガンクプラグ,セメントプラグ,バライトプラグが効果的方法と言われている。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キックコントロール, キック, ガンクプラグ, セメントプラグ, バライトプラグ |
類似語 | |
略語 | |
アンダーバランス掘削 Under Balanced Drilling | |
故意に泥水圧を地層圧より低く保ちながら掘削する方法である。つまり常にキックを起こさせながら掘削する方法であり,特殊な地表設備がないと掘削できない。あらゆる地層,地域に対して適用可能な技術ではなく,油層が枯渇している場合,逸泥が大きな問題になる場合などでは有効な技術で,地層破壊,逸泥,差圧抑留等の軽減が図られる。ただし,コスト増加,安全性,MWDの制限,作業の複雑化等の問題もある。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キック, ローテーティングヘッド |
類似語 | エアドリリング, ミストドリリング, フォームドリリング, エアレーティッドドリリング, 単層リキッドドリリング |
略語 | |
アンダーリーマー Under Reamer | |||
ケーシングの下をその径より坑径を拡げる場合に使用する。可動式のカッター付きアームを有する。このツールスは,構造的にアーム部が貧弱で,ボディ径内におさめるアーム部は細く,カッター部は小さい。拡掘終了後に,アーム部がケーシング内径以下の所定の位置までリトラクトしないため,ボディ外径より大きくなり,揚管不可能になるトラブルがある。 | |||
分野 | 一般掘削用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | リーマー, ホールオープナー | ||
類似語 | セクションミル | ||
略語 | |||
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逸泥 Lost Circulation | |||||||
坑内の循環泥水が地層中の空洞,亀裂(割れ目),浸透性の高い地層中に失われる現象をいう。その地点の地層に作用する泥柱圧が地層圧力よりも大きい時に起きる。逸泥により,坑内の泥柱圧が下がり,逸泥した地層以外の地層から地層流体が侵入する可能性があり危険な現象である。 逸泥は逸泥量によって次の通り分類される。
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分野 | ウェルコントロール | ||||||
同義語 | |||||||
関連用語 | キック, 泥水柱圧, 逸泥防止剤, アンダーグラウンドブローアウト, 泥水 | ||||||
類似語 | |||||||
略語 | |||||||
一本足場 Stabbing Board | |||
ケーシング降下作業の為に,ドリルフロアから約10m前後の高所に設けられた足場をいう。ケーシングの接続に際し,作業員がデリック内に引き込まれたケーシングの上端を支持,及び吊具の掛け替え等の作業を行う場所。 | |||
分野 | 櫓およびストラクチャー | ||
同義語 | ケーシングスタビングボード | ||
関連用語 | ケーシング, ドリルフロア, 四本場 | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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移動式海洋掘削装置 Mobile Offshore Drilling Unit | |||
移動式海洋掘削装置は、稼動水深、掘削深度、海底土質、海象条件、稼動目的等によって、小規模のものから、大規模、大水深へと稼動海域を拡大、発達してきた歴史がある。近年では、いかなる海域においても稼動出来る装置が開発されており、水深別に着底式(サブマージブル)、甲板昇降型(ジャッキアップ)、半潜水型(セミサブマージブル)、船型(ドリルシップ)などに別けられている。 | |||
分野 | 海洋掘削 | ||
同義語 | |||
関連用語 | Rig, ジャッキアップリグ, セミサブマージブルリグ, ドリルシップ | ||
類似語 | 海洋石油掘削装置 | ||
略語 | MODU | ||
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インサートビット Insert Bit | |||
ローラーコーンビットの1種である。カッターは,タングステンカーバイトのインサートがコーンに植え込まれたものである。破砕(Crushing)作用によって掘削を行うので,硬岩にまで適用可能である。カッターを岩石に食い込ませるためには,大きな荷重が必要であるため,大荷重に耐えられるようにベアリングに多くの工夫を有している。 | |||
分野 | 掘削機器用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | ミルツースビット, トリコーンビット, ビット, ベアリング, ローラーコーンビット | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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インサイドBOP Inside BOP | |||
揚降管作業時に暴噴が発生した際,ドリルパイプ(またはドリルカラー)内部からの噴出を押さえるためにドリルパイプ(またはドリルカラー)に接続する形のBOPである。またボールバルブ,チェックバルブを持っており泥水循環が可能な構造になっている。ダート型,ポンプダウン型がある。一度ロックされたインサイドBOPは,リリースツールを用いロックスクリューを廻し解除する必要がある。また,バルブが開いている状態でも,内径が小さいのでワイヤーライン作業等のツールを通すことは出来ないが,フロートバルブが入っていない時のストリップイン作業には不可欠である。 | |||
分野 | 噴出防止用機器 | ||
同義語 | |||
関連用語 | |||
類似語 | フロートバルブ, セーフティバルブ | ||
略語 | |||
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インターメディエートケーシング Intermediate Casing | |
坑井に設置される各種ケーシングの一種。サーフェイスケーシング設置後,さらに掘進した坑壁の保護,逸泥,出水防止を目的にする。最終的に設置されるプロダクションケーシングの前段階のケーシングとなるが,深度が深ければ2種類のインターメディエートケーシングを必要とする場合もある。 | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | 中間ケーシング |
関連用語 | ケーシングパイプ, コンダクターパイプ, プロダクションケーシング, ライナー, サーフェイスケーシング |
類似語 | |
略語 | |
インダクション検層 Induction Log | |
電磁誘導の原理を利用して地層の導電率(単位:mmho-m)および比抵抗を測定する検層。非導電性の掘削流体(例えば,オイルベース・マッド)でも測定可能。最も基本的な検層で,検層解析でも重要であるが,地層対比のみの目的でも実施される。 | |
分野 | 物理検層種目 |
同義語 | 比抵抗検層 |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
インナーストリングセメンチング Inner String Cementing | |
主に大口径のケーシングセメンチングの際に実施される。セメントスラリー送入後には、スラリーがケーシングアニュラス(外側)部にくるように泥水で後押しするが、ケーシングの径が大きい場合、この後押し量が大量でオペレーションに長時間を要し、セメント硬化時間の調整も困難となる。そこで予定深度までケーシング降下後、ドリルパイプやヘビーウェイトドリルパイプをインナーストリングとしてケーシング内に降下してセメントを送入する。インナーストリング下端にはシーリングアダプターというシールのついたパイプが取り付けられ、フロートカラーにランディング・シールできる。インナーストリングセメンチングでは、巨大なプラグ(栓)や、地表装置を用いずに済むという利点がある。 | |
分野 | セメンチング |
同義語 | |
関連用語 | セメンチング, プライマリーセメンチング, セメント, セメントスラリー, フロートカラー, インナーストリング, ドリルパイプ, ヘビーウェイトドリルパイプ |
類似語 | |
略語 | |
インバーテッドエマルジョンマッド Inverted Emulsion Mud | |
真のオイルマッドが油95〜98%、水2〜5%の割合で混合されているのに対し、インバーテッドエマルジョンマッドは、油が65〜85%、水15〜35%で混合された泥水である。真のオイルマッドと比較して経済性が良く、粘性の調整、塩分濃度の調整が容易である。一般的にオイルマッドと言えば、油に塩溶液を加えてエマルジョンにしたインバーテッド・エマルジョン・マッドを指す場合が多い。 | |
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
ウェアーブッシング Wear Bushing | |
ケーシングヘッドハウジングの内面を,ドリルパイプ等の磨耗・損傷から保護するためウェルヘッドに設置するカバー。 | |
分野 | 噴出防止用機器 |
同義語 | |
関連用語 | ウェルヘッド |
類似語 | |
略語 | |
ウェイトアンドウェイト法 Wait and Weight Method | |
キック(ウェル)コントロールの1つの方法キックを検知し密閉後,抑圧泥水比重を計算し調泥し,抑圧泥水をポンプしながら侵入流体を排出する方法をいう。 ■長所 1回の循環で侵入流体を排出できる。他の方法と比べて,ケーシング圧を低く保つことができる。他の方法と比べて,裸坑部に作用する圧力も低く抑えることができる。 ■短所 正確なチョークコントロールが必要である。計算と作業管理が難しい。 |
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分野 | ウェルコントロール |
同義語 | 1-Circulation Method, Engineer's Method, Graphical Method |
関連用語 | ドリラーズ法, キックコントロール, 坑底圧一定法, サーキュレートアンドウェイト法, コンカレント法 |
類似語 | コンベンショナル法 |
略語 | |
ウエス Rag | |
不要になった衣類や布の切れ端を再利用したもの。機械の整備時の油やグリースのふき取り等の清掃用に使われる。使用後は,使い捨てられる。 | |
分野 | 櫓下工具 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | ぼろ |
ウェルヘッド Well Head | |||
一般的に坑井上部に取り付けられるサーフェイスの坑口装置全ての総称である。ケーシングの直上に接続し,BOP,フローライン等を取り付けることができる機構を有したもの。 | |||
分野 | 噴出防止用機器 | ||
同義語 | 坑口装置 | ||
関連用語 | ケーシングヘッドハウジング, ウェアーブッシング | ||
類似語 | |||
略語 | WH | ||
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ウエルヘッドハウジング Wellhead Housing | |||
一般的に20"ケーシングの一番上部に付けられるパイプでBOPの下端コネクターが接続される。外側は30"ケーシングハウジング内に収まり、内側は13-3/8"ケーシングハンガー、パックオフアッセンブリ−、ウエアブッシングが収まる構造になっている。 | |||
分野 | 海洋掘削 | ||
同義語 | |||
関連用語 | |||
類似語 | |||
略語 | |||
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エアーパーカッションビット Air Percussion Bit | |||
砂漠のように容易に掘削用水の得られないところでは,掘削流体としてエアーが使用されてきた(空気掘削工法,空気混合泥水掘削工法)。また,地層によっては,打撃した方が効果的に掘削できる場合もある。このような場合,エアーパーカッションビットが利用される。通常エアーパーカッションビットの掘進率は泥水掘削より大きい。 | |||
分野 | 掘削機器用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | ビット | ||
類似語 | 空気掘削工法, 空気混合泥水掘削工法 | ||
略語 | |||
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エクステンデッドリークオフテスト Extended Leak-off Test | |
通常のLeak-off Test(LOT)は次掘削区間での最高許容泥水比重を決定するために実施されるが、地層によってリークオフ特性が異なる為、実は正確な地層破壊圧を計測しているとは限らない。そのため、地殻応力が坑壁不安定に大きく影響する異常応力場の地域では、最小主応力を正確に把握するために、Extended Leak-off Test(ELOT)が実施される。手法は通常のLOTと同様であるが、地層にき裂を生じさせ、き裂が進展するまで加圧し、閉口する際の圧力(=最小主応力)を計測する。 | |
分野 | |
同義語 | |
関連用語 | Mini Frac |
類似語 | XLOT |
略語 | ELOT |
エクスパンダブルチューブラー Expandable Tubular | |||
エクスパンダブル技術は,自動車産業界で用いられた冶金学に由来し,車のフレームを伸張する技術が油井用鋼管に応用された。必要な長さのエクスパンダブルチューブラーの内部には,インナーストリングが降下され,その下端にはエクスパンダブルコーンと呼ばれる膨張装置が接続されている。膨張装置をインナーストリングを媒体に引き上げたり,押し下げたりすることで機械力を与え,上下動によりパイプを塑性変形させ必要な内径および外径まで伸展させる。 | |||
分野 | 新技術 | ||
同義語 | エクスパンダブルチューブ | ||
関連用語 | |||
類似語 | エクスパンダブルオープンホールライナーシステム, エクスパンダブルケースドホールライナーシステム | ||
略語 | |||
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エレクション荷重 Erection Load | |
一般にカンチレバーマスト又はジャックナイフマストは,地上に横組立てし,櫓に取り付けられたスリングライン及びドローワークス等の動力により櫓を起倒するが,この際にサブストラクチャ及び櫓に作用する荷重をいう。 | |
分野 | 櫓およびストラクチャー |
同義語 | |
関連用語 | マスト, カンチレバーマスト, ジャックナイフマスト, スリングライン, ドローワークス, サブストラクチャ, 設計荷重 |
類似語 | |
略語 | |
エレベーター Elevator | |||
エレベーターはドリルストリング(掘管,ドリルカラー等)の揚降管,ケーシングやチュービングの揚降管に使用する吊り具で,揚降管するパイプの種類や荷重により種類が異なる。エレベーターは機構的にラッチ型とスリップ型に分類できる。ラッチ型は,パイプのカップまたはツールジョイントのショルダー部に効かせて揚降管する。スリップ型は,パイプの管体にスリップを効かせて揚降管する。またパイプのコネクション部にネジ接続をして揚降管するネジ型のものもある。 | |||
分野 | 櫓下機具 | ||
同義語 | |||
関連用語 | |||
類似語 | センターラッチエレベーター, サイドドアエレベーター, ホイスティングプラグ, サイドドアケーシングエレベーター, シングルエレベーター, スリップエレベーター | ||
略語 | |||
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エレベーターバランシングストラップ Elevator Balancing Strap | |||
エレベーターが自重で開口部が下向きになる事を防止し,ほぼ水平に保ちデリックマンが容易にドリルパイプを降管時に掛けるための手助けとなるゴム製のバンド。一端をベイルに,他端をエレベーターのハンドルに取り付け使用する。 | |||
分野 | 櫓下工具 | ||
同義語 | |||
関連用語 | エレベーター | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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エレベーターリンク Elevator Link | |||
フックブロックとエレベーターの接続リンクとして用いられ,溶接構造型と鍛造一体型がある。特別なものを除き鍛造一体型が使用されている。 | |||
分野 | 櫓下機具 | ||
同義語 | エレベータ−ベイル | ||
関連用語 | フックブロック, エレベータ | ||
類似語 | |||
略語 | |||
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塩基交換容量 Cation Exchange Capacity | |
張り付きは一般的に軟質・超軟質の粘着性粘土・頁岩層でおこりやすい。カッティングス中に含まれる粘土分が水和して粒子が相互にあるいは金属表面に対し粘着するためである。したがって地層の張り付き易さの指標として,頁岩と水分との反応性を表すこのCEC値(塩基交換容量)が用いられる。 | |
分野 | 掘削機器用語 |
同義語 | |
関連用語 | ビット |
類似語 | |
略語 | CEC値 |
追切り Deepening | |
掘削した坑井が崩壊,抑留,膨潤等によって掘削関連機器の作動に支障を来たすようになった場合でも,その後に同じ坑井を再度掘削することを言う。拡坑の意味は含まない。(引用:新エネルギー財団 地熱井掘削・保安技術用語集) | |
分野 | 一般掘削用語 |
同義語 | |
関連用語 | 地熱井 |
類似語 | |
略語 | |
オイルスポット Oil Spot | |
抑留されているドリルストリングの周囲に軽油を放置し,油漬けにして,差圧および抑留係数と接触面積を小さくすることで抑留されたドリルストリングを離脱させる方法。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | 抑留, 差圧抑留 |
類似語 | |
略語 | |
オイルベースマッド Oil Base Mud System | |
オイルマッドは、油の中に、乳化剤、有機粘土類、塩類、脱水調整剤、粘性調整剤、及び水を加えて、粘性、イールドバリュー、ゲルストレングス、泥壁形成性といった泥水としての必須性質を与えた油中水滴型のエマルジョン(油が連続相)であって、一般的に使用されている水が連続相の水系泥水とは根本的に異なる泥水である。オイルマッドには、@油95〜98%、水2〜5%の真のオイルマッドと、A油65〜85%、水15〜35%のインバーテッド・エマルジョン・マッドの2つのタイプがある。適切に調整されたオイルマッドは@頁岩の水和を防ぐ機能が著しく大きいので、障害を起こしやすい頁岩層の掘削に適しているAフィルトレートが全て油で、水分を含んでいないことから生産障害を受けやすい生産層の掘削仕上げに適しているB坑壁安定性が非常に優れているため、アンダーバランス掘削が可能になり、結果的に掘進率が向上するC高温度に対する安定性が大きく、高温地層の掘削に適しているD泥水中に多量の塩分を含有しているので、岩塩層の掘削に適しているE電気伝導度が非常に小さく、また熱安定性が大きくバクテリアの繁殖を抑える機能が優れている。したがって硫化水素や炭酸ガスなどによる腐食がほとんど起こらないF潤滑性が優れているので、抑留の防止や抑留されたパイプ類の採揚に効果的である等の特徴がある。しかし、カッティングス類の洗浄、廃棄、飛散泥水の処理、余剰泥水の処理、多量の油の貯蔵など取り扱い上幾多の問題があるため、国内での使用は難しい。 | |
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
オーバーキル法 Over kill Method | |
オーバーキルによる超過圧力を逆手にとって坑井を制御する方法。超過圧力分をあらかじめDP圧変化スケジュールからマイナスすることでケーシング圧を低く抑えるもの。 | |
分野 | ウェルコントロール |
同義語 | |
関連用語 | キックコントロール, キック |
類似語 | |
略語 | |
オフセット Offset | |||
ローラーコーンビットの各コーンの回転中心線のビット回転中心点からのずれで,値はその距離を表す。また,オフセット角とはオフセットをコーン中心線(ビット軸と垂直な面への投影線)とビットの半径線との角度のことを言う。半径線としては,コーン軸の付け根の部分を通る半径とする場合が多いが,メーカーにより一定ではない。軟岩用ビットは,交差配列とともにビットのコーン軸を回転方向の前方に片寄せし,コーンが偏心して回転することで歯が地層に食い込み,抉ったり削ったりする効果をより高める機構を持たせている。 | |||
分野 | 掘削機器用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | コーン, ローラーコーンビット, トリコーンビット | ||
類似語 | Skew | ||
略語 | |||
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オリエンティングコアバーレル | |
油やガスを産する生産層は、一般に傾斜を持っており、油やガスを見つけて生産するために地層の壮行や傾斜を知ることは非常に大切なことである。特に2・3次回収において油層中の油の流動特性を知るためには地層の走行を知ることが重要な要素の1つである方法として方位、傾斜が解るコアを採取する方法がある。方位、傾斜を測定するためにコアバーレルの上に非磁性ドリルカラーが接続され、その中で測定器はタイマーで作動するので、作動する前にロータリーテーブルを止めてコンパスが安定し、マルチショットによりコア掘り区間の全長にわたって繰り返し測定する。 | |
分野 | コアリング作業 |
同義語 | |
関連用語 | コアバーレル |
類似語 | |
略語 | |
温度検層 Temperature Log | |
白金抵抗体やサーミスタを使い坑井内の温度を測定する。一般の検層とは異なり,温度擾乱を避けるため,ゾンデを降下させながら測定する。地熱井や温泉井では不可欠であるが,石油ガス井でも貯留層評価に必要である。 | |
分野 | 物理検層種目 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
音波検層 Sonic Log / Acoustic Log | |
坑壁付近の地層内の一定区間を伝播する音波走行時間(区間走時)を測定する。普通の音波検層では疎密波(P 波)の区間走時を測定している。単位はμsec/ft が石油井では用いられる。最近では初動であるP 波だけでなくS 波,ストンレー波等の後続波も測定し,各種弾性定数や浸透率等を求めるフルウエーブ検層も用いられている。 | |
分野 | 物理検層種目 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
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